英文名 | Analytical Chemistry | |
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科目概要 | 海洋生命科学科2年前期(後半) [(15コマ)]、2群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
必要授業 時間外学習 | 60時間 | |
担当者 | ●横山 雄彦(応用生物化学 食品化学) yokotake@kitasato-u.ac.jp |
教職課程 | ◯ | 教科及び教科の指導法に関する科目/大学が独自に設定する科目 |
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学芸員養成課程 | ||
食品衛生管理者・監視員任用資格 | ||
自然再生士補資格 |
“分析”は全ての科学領域で必要不可欠な手法・考え方である。本講義では定性分析、容量分析、分離の方法、機器分析などの基本的な化学分析手法の理解と習得を図りながら、問題の発見から得られた結果の解釈にいたる一連の分析手順について理解する。さらに、科学領域における“測る”ことの意味を考える。
A: 多面的思考能力 | ◎ B: 自然科学の基礎知識・理解 | C: 専門分野の知識・技術 | ◯ D: 問題解決能力 |
E: 実務能力 | F: コミュニケーション能力 | G: 技術者倫理 | H: 継続的学習能力 |
1.分析化学の基礎 (国際単位系、濃度、活量、酸・塩基、平衡定数、酸・塩基解離定数、pH、緩衝液、水の純度、有効数字)
2.分離分析 (クロマトグラフィー、分配・ろ過、電気泳動)
3.機器分析 (紫外・可視吸光度法、蛍光光度法、高速液体クロマトグラフィー)
4.分析手法の応用 (水質分析、食品成分分析)
講義形式。板書だけでなくパワーポイントを活用して、分析方法などは視覚に訴えて理解しやすいように授業を進める。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 値段(円) |
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教科書 | (なし) | |||
参考書 | 分析化学の基本と仕組み 第2版 | 津村 ゆかり 著 | 秀和システム | 2,530 |
参考書 | 基本から学べる分析化学 | 平井 昭司 編著 | ナツメ社 | 2,200 |
参考書 | コアカリ対応分析化学 第3版 | 前田昌子・今井一洋 編 | 丸善 | 5,280 |
内容 | 学習・教育目標との対応 |
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1. 実験で得られたデータの適切な取り扱いができる。 | 目標B |
2. 分析手法の選択ができる。 | 目標BD |
3. 分析化学に用いられる各種分析方法について概説することができる。 | 目標B |
4. 食品の一般成分分析法を説明できる。 | 目標B |
定期試験 [100%]評価基準: 到達目標に達していること。
フィードバックの方法: 達成度確認期間に定期試験答案の返却および問題の解説を行う。
授業の予習・復習は参考書を参考にして行うこと。
中間達成度を確認するための小テストを行う。
回 | 実施項目 | 学習内容と学習課題 | 担当者 |
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1-2 | 1.講義の概要 2.国際単位系 3.濃度、活量 4.有効数字 | ・国際単位系を理解する。 ・濃度と活量の違いを理解する。 ・有効数字について学習する。 【予習】 国際単位系について調べる。濃度と活量の違いについて調べる。 【復習】 モル濃度とパーセント濃度の定義を再確認し、相互に変換できるようにする。 | 横山 雄彦 |
3 | 酸・塩基 | 酸と塩基の定義を学習する。 【予習】 酸と塩基の定義について調べる。 【復習】 酸と塩基の定義を再確認する。 | 横山 雄彦 |
4 | 1.平衡定数 2.酸・塩基解離定数 | 平衡定数を理解する。酸および塩基解離定数を理解する。 【予習】 平衡定数について調べる。酸および塩基解離定数について調べる。 【復習】 平衡定数および酸・塩基解離定数を再確認する。 | 横山 雄彦 |
5 | 1.pH 2.緩衝液 | ・pHの定義を理解する。pHメーターの測定原理を学習する。 ・緩衝作用を具体例を用いて学習する。 【予習】 ・pHの定義を調べる。 ・緩衝作用について調べる。 【復習】 ・pHの定義を理解し、pHを計算できるようにする。 ・緩衝作用を具体例を用いて説明できるようにする。 | 横山 雄彦 |
6 | 水の純度 | ・水の純度を表す指標について学習する。 ・純水と超純水の違いについて理解する。 ・超純水の精製方法を学習する。 【予習】 純水と超純水の違いについて調べる。 【復習】 水の純度を表す指標についてまとめる。純水と超純水の違いを説明できるようにする。 | 横山 雄彦 |
7 | クロマトグラフィー | クロマトグラフィーの分離モードおよびその特徴について学習する。 【予習】 クロマトグラフィーの分離モードおよびその特徴について調べる。 【復習】 クロマトグラフィーの分離モードおよびその特徴についてまとめる。 | 横山 雄彦 |
8 | 1.分配 2.ろ過 | ・分析化学における分配とは何か理解する。 ・限外ろ過および透析について学習する。 【予習】 分析化学における分配について調べる。 【復習】 分析化学における分配とは何か説明できるようにする。限外ろ過および透析の原理について再確認する。 | 横山 雄彦 |
9 | 電気泳動 | タンパク質および核酸(DNA、RNA)の電気泳動による分離について学習する。 【予習】 タンパク質および核酸(DNA、RNA)の基本構造を調べる。 【復習】 タンパク質および核酸(DNA、RNA)の電気泳動による分離の原理を再確認する。 | 横山 雄彦 |
10 | 紫外・可視吸光度法 | ・吸光測定の原理を理解する。 ・分光光度計の装置構成を学習する。 【予習】 電磁波の種類について調べる。 【復習】 吸光測定の原理を説明できるようにする。 | 横山 雄彦 |
11 | 蛍光光度法 | ・蛍光とリン光について学習する。 ・蛍光光度法の特徴を理解する。 ・蛍光分光光度計の装置構成を学習する。 【予習】 蛍光およびリン光について調べる。 【復習】 吸光光度法と蛍光光度法の違いをまとめる。 | 横山 雄彦 |
12 | 1.高速液体クロマトグラフィー(HPLC) 2.ガスクロマトグラフィー | ・高速液体クロマトグラフィーおよびガスクロマトグラフィーの構成装置について学習する。 ・カラムの特徴を学習する。 【予習】 ・高速液体クロマトグラフィーについて調べる。 ・ガスクロマトグラフィーについて調べる。 【復習】 高速液体クロマトグラフィーとガスクロマトグラフィーの装置構成および分離の原理についてまとめる。 | 横山 雄彦 |
13 | 水質分析 | ・水環境を理解するうえで重要な基本項目を学習する。 ・アンモニア態窒素、リン酸態リンの化学的な測定法を学習する。 【予習】 水環境を理解するうえで重要な項目は何か調べる。 【復習】 水環境を理解するうえで重要な項目について再確認する。 | 横山 雄彦 |
14 | 食品成分分析 | 食品の一般成分とその分析法を学習する。 【予習】 食品の一般成分について調べる。 【復習】 食品の一般成分とその分析法についてまとめる。 | 横山 雄彦 |
(定期試験) | |||
15 | 定期試験答案の返却と問題の解説 | 理解度を確認する。 【予習】 試験問題の疑問点を調べる。 【復習】 理解不足な点を完全に理解する。 | 横山 雄彦 |