英文名 | Developmental Biology | |
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科目概要 | 海洋生命科学科2年後期(後半) [(15コマ)]、2群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
必要授業 時間外学習 | 60時間 | |
担当者 | ●古川 史也(増殖生物学 水族育種生物学) fumiya@kitasato-u.ac.jp |
教職課程 | ◯ | 教科及び教科の指導法に関する科目/大学が独自に設定する科目 |
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学芸員養成課程 | ||
食品衛生管理者・監視員任用資格 | ||
自然再生士補資格 |
発生生物学はあらゆる生物学分野の基礎であり、また種苗生産技術に対しても重要な知見を与える。本講義では、魚類を中心として、水産重要種を多く含む軟体動物、甲殻類、棘皮動物も含めて対象とし、配偶子(卵・精子)形成、受精および個体発生の各ステージの過程・仕組みについての理解を図る。
◯ A: 多面的思考能力 | ◎ B: 自然科学の基礎知識・理解 | ◯ C: 専門分野の知識・技術 | D: 問題解決能力 |
E: 実務能力 | F: コミュニケーション能力 | ◯ G: 技術者倫理 | H: 継続的学習能力 |
1.導入
2.発生学の歴史
3.配偶子形成
4.受精
5.軟体動物の発生
6.甲殻類の発生
7.棘皮動物の発生
8.魚類の発生
9.細胞間コミュニケーション
10.三胚葉の形成
11.体軸形成
12.レポート作成
パワーポイントとプリントを用いて進める
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 値段(円) |
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教科書 | 配布するプリントを用いる | |||
参考書 | 魚類発生学の基礎 | 大久保範聡ほか | 恒星社厚生閣 | 3,800 |
参考書 | 動物発生段階図譜 | 石原勝敏 | 共立出版 | 18,000 |
参考書 | ギルバート発生生物学 | Scott F. Gilbert | メディカル・サイエンス・インターナショナル | 10,000 |
参考書 | 水族繁殖学 | 隆島史夫、羽生 功 | 緑書房 | 6,000 |
内容 | 学習・教育目標との対応 |
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1. 発生学の歴史について、生命倫理の観点も含めて現在の発生生物学と対比しながら説明することができる。 | 目標ABG |
2. 配偶子形成および受精の一般的な理論を説明することができる。 | 目標B |
3. 三胚葉から派生する器官について、実例を示しながら説明することができる。 | 目標B |
4. 発生の過程・特徴について、水産重要種を多く含む主要な分類群間での違いを説明することができる。 | 目標BC |
5. 分子生物学的な視点で発生学をとらえることができる。 | 目標B |
6. 講義内容の理解度について、多方面から自らを評価し、それに基づいて学習し直すことができる。 | 目標A |
定期試験 [90%]
レポート [10%]評価基準: 上記学生の到達目標に達しているか否かを評価する。
フィードバックの方法: 達成度確認期間または別途定めた期間に答案の返却および解説を行う。
1年次の生物学(発生・分化・器官形成)で学習した内容が基礎になります。復習しておくことを推奨します。
オフィスアワーは特に定めませんが、質問等は質問票・メールで受け付けます。
回 | 実施項目 | 学習内容と学習課題 | 担当者 |
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第1回 | 導入 | 教育目標、授業計画、学生の到達目標、評価方法、発生生物学を学ぶ意義 【予習】 シラバスを熟読して初回の授業に臨む。2回目からは、予め配られるプリントを熟読し、導入部分について予習する 【復習】 プリント、ノートを用いて導入部分を復習する | 古川 史也 |
第2回 | 発生学の歴史 | 古代から現代に至るまでの発生学の歴史 【予習】 事前に配られたプリントを熟読し、発生学の歴史について予習する 【復習】 プリント、ノートを用いて、発生学の歴史について復習する | 古川 史也 |
第3回 | 配偶子形成 | 卵形成、精子形成 【予習】 事前に配られたプリントを熟読し、配偶子形成について予習する 【復習】 プリント、ノートを用いて、配偶子形成について復習する | 古川 史也 |
第4回 | 受精 | 受精が起こる卵形成(減数分裂)のステージ、精子と卵の認識機構、先体反応、核の融合、多精防止機構など 【予習】 事前に配られたプリントを熟読し、受精について予習する 【復習】 プリント、ノートを用いて、受精について復習する | 古川 史也 |
第5回 | 軟体動物の発生 | 軟体動物の発生の特徴、腹足類、二枚貝類、頭足類の発生過程 【予習】 事前に配られたプリントを熟読し、軟体動物の発生について予習する 【復習】 プリント、ノートを用いて、軟体動物の発生について復習する | 古川 史也 |
第6回 | 甲殻類の発生 | 甲殻類の発生過程、甲殻類の発生の特徴 【予習】 事前に配られたプリントを熟読し、甲殻類の発生について予習する 【復習】 プリント、ノートを用いて、甲殻類の発生について復習する | 古川 史也 |
第7回 | 棘皮動物の発生-1 | ウミシダとヒトデ類の発生過程とその特徴 【予習】 Google Classroom上の資料を熟読し、ウミシダとヒトデの発生について予習する 【復習】 プリント、ノートを用いて、ウミシダとヒトデの発生について復習する | 古川 史也 |
第8回 | 棘皮動物の発生-2 | ウニとナマコの発生過程とその特徴 【予習】 Google Classroom上の資料を熟読し、ウニとナマコの発生について予習する 【復習】 プリント、ノートを用いて、ウニとナマコの発生について復習する | 古川 史也 |
第9回 | 魚類の発生 | 魚類の系統発生と産卵、初期発生、器官発生 【予習】 Google Classroom上の資料を熟読し、魚類の発生について予習する 【復習】 プリント、ノートを用いて、魚類の発生について復習する | 古川 史也 |
第10回 | 細胞間コミュニケーション | 動物の発生過程でみられる細胞間コミュニケーション(細胞接着、細胞移動、シグナル因子) 【予習】 Google Classroom上の資料を熟読し、細胞間コミュニケーションについて予習する 【復習】 プリント、ノートを用いて、細胞間コミュニケーションについて復習する | 古川 史也 |
第11回 | 三胚葉の形成 | 三胚葉の成り立ちと運命 【予習】 Google Classroom上の資料を熟読し、三胚葉の形成について予習する 【復習】 プリント、ノートを用いて、三胚葉の形成について復習する | 古川 史也 |
第12回 | 体軸形成 | 体軸(前後軸、左右軸、背腹軸)形成のメカニズム 【予習】 Google Classroom上の資料を熟読し、体軸形成について予習する 【復習】 プリント、ノートを用いて、体軸形成について復習する | 古川 史也 |
第13回 | レポート作成-1 | これまでの講義内容について各自が復習した後、担当教員が作った練習問題を解答する。その後、各自でプリント・ノートを見ながらその模範解答を作成し、最初の解答と照らし合わせることで各自の達成度を自ら評価する 【予習】 練習問題に備えて、これまでの講義内容を自習しておく 【復習】 今回の練習問題において、理解度が足りなかった部分を集中的に復習する | 古川 史也 |
第14回 | レポート作成-2 | これまでの講義内容について各自が復習した後、担当教員が作った練習問題を解答する。その後、各自でプリント・ノートを見ながらその模範解答を作成し、最初の解答と照らし合わせることで各自の達成度を自ら評価する 【予習】 練習問題に備えて、これまでの講義内容を自習しておく 【復習】 今回の練習問題において、理解度が足りなかった部分を集中的に復習する | 古川 史也 |
(定期試験) | |||
第15回 | 自己点検授業 | 定期試験答案の返却と問題の解説 【予習】 定期試験の問題に対して、ノート、プリントなどを見直して自己採点をしておく 【復習】 理解不足な点を理解し、今後の授業に役立てる | 古川 史也 |