Web Syllabus(講義概要)
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海産哺乳動物学(MB301-EB11)
英文名Marine Mammalogy
科目概要海洋生命科学科2年後期(前半) [(8コマ)]、3群科目、選択、講義、1単位(15時間)
必要授業
時間外学習
30時間
担当者●山田 格※

実務経験のある教員

教員名内容
山田 格大学院修了後約15年間医学部で人体解剖学の研究・教育に従事し、脊椎動物の一種であるヒト(Homo sapiens)の形態学的特徴を眺めてきた。1993年に国立科学博物館に転じ、海の哺乳類、特にイルカ・クジラの比較形態学を進めて来た。博物館では、海棲哺乳類に対する有機的な理解を、一般の入館者を対象に平易に紹介する努力をしてきた。対象を深く理解し、平易な解説として出力するプロセスを講義内容として示す。

資格取得コースとの関係

教職課程
学芸員養成課程本学が指定する授業科目
食品衛生管理者・監視員任用資格
自然再生士補資格

授業の目的

博物館あるいは水族館などの博物館相当施設で期待される海棲哺乳類学を通観する.水中で生じた脊椎動物は今から約四億年前,上陸を果たし陸上生活に適応してきた.哺乳類は高度に陸上生活に適応していると考えられる.それにも関わらず,陸上への適応の成果を全て放棄し,再度海に戻っていった海棲哺乳類,その生物学への理解を深めることを第一の目的とする.さらに,その生息環境を含めた保全や人との関わり合いなどについても言及し,人類の地球に対して負っている責任について考える.

学習・教育目標との対応

    A: 多面的思考能力◯ B: 自然科学の基礎知識・理解◎ C: 専門分野の知識・技術    D: 問題解決能力
    E: 実務能力    F: コミュニケーション能力◯ G: 技術者倫理    H: 継続的学習能力

授業の内容

1.哺乳類とは
2.海棲哺乳類の特徴
3.海牛類・鰭脚類1
4.海牛類・鰭脚類2
5.鯨類1
6.鯨類2
7.鯨類3
8.海棲哺乳類の保全と問題,捕鯨,環境汚染,漂着鯨類について

授業の方法

集中講義によっておこなう。

教材

種別書名著者・編者発行所値段(円)
教科書海棲哺乳類大全田島木綿子・山田 格緑書房8,800円(予価)
参考書海の哺乳類FAO種同定ガイド山田 格 訳NTT出版4,515
参考書イルカの解剖学山田 格 訳NTS18,000
参考書講義中に適宜参考となる図書を紹介する
教科書
署名
海棲哺乳類大全
著者・編者
田島木綿子・山田 格
発行所
緑書房
値段(円)
8,800円(予価)
参考書
署名
海の哺乳類FAO種同定ガイド
著者・編者
山田 格 訳
発行所
NTT出版
値段(円)
4,515
参考書
署名
イルカの解剖学
著者・編者
山田 格 訳
発行所
NTS
値段(円)
18,000
参考書
署名
講義中に適宜参考となる図書を紹介する
著者・編者
発行所
値段(円)

学生の到達目標

内容学習・教育目標との対応
1. 海棲哺乳類の生物学について述べることができる.目標BC
2. 海棲哺乳類と人間活動や環境との関わりについて説明できる.目標BCG
3. 海棲哺乳類の保全について述べることができる.目標BCG
4. 人が人々に話しかけている内容から内容の重要性を聞き取って自分のものにすることを学ぶ.目標BCG

評価方法・評価基準・フィードバックの方法

定期試験 [100%]評価基準: 学生たちが講義内容を聞き取ることにより,講義内容の軽重を判断し,重要な内容を適確に把握できているかを判断する。
フィードバックの方法: 定期試験の回答を返却し,学生の反芻を促す。

学習支援情報・その他注意等

講義はパワーポイントを用いて進める。
オフィスアワーは特に設けられないので、質問等はメールで受け付ける。
試験には何が出ますかなどと質問しない.

授業計画

実施項目学習内容と学習課題担当者
第1回哺乳類とは水中で生じた脊椎動物の進化の歴史の中で,哺乳類が獲得した重要な特徴(哺乳や胎生)の確立などのもつ意味について基礎事項を紹介し,考察する.

【予習】
脊椎動物とは何か.哺乳類とは何か.
参考書等を利用し基礎情報を得ておく
【復習】
講義内容の復習とまとめ.哺乳類とはどのようなものか,理解をまとめておく.
山田 格
第2回海棲哺乳類の特徴哺乳類の中で水中生活に適応した海棲哺乳類の特徴について,考える.
水中での情報収集について視覚と聴覚の関連を比較検討し.呼吸法の問題などいついて考察する.水中への適応の中で獲得された特徴は何だろう.

【予習】
水中で生じた脊椎動物の中にあって,陸上生活に適応した哺乳類が,再度.水中に戻った際に起こった出来事は何だろう.参考書等を利用し基礎情報を得る.
【復習】
海棲哺乳類の特徴について講義内容と,予習内容について有機的に考察を深める.
山田 格
第3回海牛類・鰭脚類(1)海牛類(ジュゴン科,マナティ科)の特徴を解説する.
鰭脚類(アザラシ科,アシカ科,セイウチ科)の特徴を解説する.

【予習】
海牛類・鰭脚類とは何か.参考書類などで理解を深めておく
【復習】
海牛類・鰭脚類とは何か.講義を聞いて予習内容との関係を考察し,講義と文献から得られる知識をまとめる.
山田 格
第4回海牛類・鰭脚類(2)海牛類と鰭脚類の特徴の理解を踏まえて相互の対比においてかれらの特徴を考える.

【予習】
海牛類・鰭脚類とは何か.参考書類などで理解を深めておく
【復習】
海牛類・鰭脚類とは何か.講義を聞いて予習内容との関係を考察し,講義と文献から得られる知識をまとめる.
山田 格
第5回鯨類1鯨類の特徴を解説し基礎的な知識を整理する.

【予習】
参考書類を熟読し,鯨類の生物学の基礎を学習しておく.
【復習】
講義内容と,参考文献から得た知識や理解の関連を考察し,各自の考えをまとめる.
鯨類の系統的な位置を背景にして,水棲生活への適応を考える,哺乳類としての一般性と,水棲生活適応の特異性がテーマだ.
山田 格
第6回鯨類2ハクジラ類とヒゲクジラ類の共通性と特異性を理解する.

【予習】
参考書類を熟読し,鯨類の生物学の基礎を学習しておく.
【復習】
講義内容と,参考文献から得た知識や理解の関連を考察し,各自の考えをまとめる.
鯨類の系統的な位置を背景にして,水棲生活への適応を考える,哺乳類としての一般性と,水棲生活適応の特異性がテーマだ.
山田 格
第7回鯨類3いわば教科書的な常識を確認し,現実とのギャップを考えてみる.

【予習】
参考書類を熟読し,鯨類の生物学の基礎を学習しておく.
【復習】
講義内容と,参考文献から得た知識や理解の関連を考察し,各自の考えをまとめる.
鯨類の系統的な位置を背景にして,水棲生活への適応を考える,哺乳類としての一般性と,水棲生活適応の特異性がテーマだ.
山田 格
第8回海棲哺乳類の保全と問題,捕鯨,環境汚染,漂着鯨類について海洋の生物多様性の中で,鯨類のもつ意味を考える.かれらの多様性を保全について.かれらの生物学を研究するために必要なことは何か.
鯨類は野生動物なのか,水産資源なのか.

【予習】
参考書類を熟読し,問題点の多い海棲哺乳類と人類の関係について自分なりの理解を構築しておく.
【復習】
講義内容と,各自が構築した理解とを対照しながら考察を深める.
山田 格
(定期試験)
第1回
実施項目
哺乳類とは
学習内容と学習課題
水中で生じた脊椎動物の進化の歴史の中で,哺乳類が獲得した重要な特徴(哺乳や胎生)の確立などのもつ意味について基礎事項を紹介し,考察する.

【予習】
脊椎動物とは何か.哺乳類とは何か.
参考書等を利用し基礎情報を得ておく
【復習】
講義内容の復習とまとめ.哺乳類とはどのようなものか,理解をまとめておく.
担当者
山田 格
第2回
実施項目
海棲哺乳類の特徴
学習内容と学習課題
哺乳類の中で水中生活に適応した海棲哺乳類の特徴について,考える.
水中での情報収集について視覚と聴覚の関連を比較検討し.呼吸法の問題などいついて考察する.水中への適応の中で獲得された特徴は何だろう.

【予習】
水中で生じた脊椎動物の中にあって,陸上生活に適応した哺乳類が,再度.水中に戻った際に起こった出来事は何だろう.参考書等を利用し基礎情報を得る.
【復習】
海棲哺乳類の特徴について講義内容と,予習内容について有機的に考察を深める.
担当者
山田 格
第3回
実施項目
海牛類・鰭脚類(1)
学習内容と学習課題
海牛類(ジュゴン科,マナティ科)の特徴を解説する.
鰭脚類(アザラシ科,アシカ科,セイウチ科)の特徴を解説する.

【予習】
海牛類・鰭脚類とは何か.参考書類などで理解を深めておく
【復習】
海牛類・鰭脚類とは何か.講義を聞いて予習内容との関係を考察し,講義と文献から得られる知識をまとめる.
担当者
山田 格
第4回
実施項目
海牛類・鰭脚類(2)
学習内容と学習課題
海牛類と鰭脚類の特徴の理解を踏まえて相互の対比においてかれらの特徴を考える.

【予習】
海牛類・鰭脚類とは何か.参考書類などで理解を深めておく
【復習】
海牛類・鰭脚類とは何か.講義を聞いて予習内容との関係を考察し,講義と文献から得られる知識をまとめる.
担当者
山田 格
第5回
実施項目
鯨類1
学習内容と学習課題
鯨類の特徴を解説し基礎的な知識を整理する.

【予習】
参考書類を熟読し,鯨類の生物学の基礎を学習しておく.
【復習】
講義内容と,参考文献から得た知識や理解の関連を考察し,各自の考えをまとめる.
鯨類の系統的な位置を背景にして,水棲生活への適応を考える,哺乳類としての一般性と,水棲生活適応の特異性がテーマだ.
担当者
山田 格
第6回
実施項目
鯨類2
学習内容と学習課題
ハクジラ類とヒゲクジラ類の共通性と特異性を理解する.

【予習】
参考書類を熟読し,鯨類の生物学の基礎を学習しておく.
【復習】
講義内容と,参考文献から得た知識や理解の関連を考察し,各自の考えをまとめる.
鯨類の系統的な位置を背景にして,水棲生活への適応を考える,哺乳類としての一般性と,水棲生活適応の特異性がテーマだ.
担当者
山田 格
第7回
実施項目
鯨類3
学習内容と学習課題
いわば教科書的な常識を確認し,現実とのギャップを考えてみる.

【予習】
参考書類を熟読し,鯨類の生物学の基礎を学習しておく.
【復習】
講義内容と,参考文献から得た知識や理解の関連を考察し,各自の考えをまとめる.
鯨類の系統的な位置を背景にして,水棲生活への適応を考える,哺乳類としての一般性と,水棲生活適応の特異性がテーマだ.
担当者
山田 格
第8回
実施項目
海棲哺乳類の保全と問題,捕鯨,環境汚染,漂着鯨類について
学習内容と学習課題
海洋の生物多様性の中で,鯨類のもつ意味を考える.かれらの多様性を保全について.かれらの生物学を研究するために必要なことは何か.
鯨類は野生動物なのか,水産資源なのか.

【予習】
参考書類を熟読し,問題点の多い海棲哺乳類と人類の関係について自分なりの理解を構築しておく.
【復習】
講義内容と,各自が構築した理解とを対照しながら考察を深める.
担当者
山田 格
実施項目
(定期試験)
学習内容と学習課題
担当者