英文名 | Food Hygiene | |
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科目概要 | 海洋生命科学科3年後期(前半) [(15コマ)]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
必要授業 時間外学習 | 60時間 | |
担当者 | ●佐藤 繁 |
教職課程 | ◯ | 教科及び教科の指導法に関する科目/大学が独自に設定する科目 |
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学芸員養成課程 | ||
食品衛生管理者・監視員任用資格 | ||
自然再生士補資格 |
食の安全性を確保し保証することは、食品製造、食品流通など食に携わるもの全ての責務である。講義では我が国における食中毒の発生状況、ならびに中毒発生を防止するための対処法についての基本的な知識と概念を解説する。
A: 多面的思考能力 | B: 自然科学の基礎知識・理解 | ◎ C: 専門分野の知識・技術 | D: 問題解決能力 |
E: 実務能力 | F: コミュニケーション能力 | ◯ G: 技術者倫理 | H: 継続的学習能力 |
1.食品衛生の概念と関連法規・食中毒の概要
2.微生物性食中毒
3.自然毒
4.化学物質・カビ毒などの危害因子
5.食品衛生に関わる微生物の制御
6. 食品添加物
7. その他の危害因子
講義と質疑応答によって進める
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 値段(円) |
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教科書 | 新・食品衛生学 | 藤井建夫・塩見一雄 | 恒星社厚生閣 | 2800 |
参考書 | (なし) |
内容 | 学習・教育目標との対応 |
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1. 食品安全・食品衛生の重要性とそれを保持するシステムについて説明できる | 目標CG |
2. 細菌性食中毒の発生状況と主要な食中毒細菌の特性、中毒症状、予防法を説明できる | 目標C |
3. 危害因子(生物的、化学的、物理的)について説明できる | 目標C |
4. 食品衛生法および食品安全基本法概念と違反事例を説明できる | 目標G |
定期試験 [100%]評価基準: 食品衛生に関わる概念と講義で得た知識を正確に理解していること
フィードバックの方法: 答案を返却する。
教科書とリンクさせながら、スライド・黒板・配布プリント等を使って講義をします
微生物学、有機化学、生化学、分析化学、海洋生物化学の基礎知識を必要とします
オフィスアワーは特に設けません
質問等はメールでも受け付けます
回 | 実施項目 | 学習内容と学習課題 | 担当者 |
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第1回 | 概論 | 食品衛生行政の仕組みと法律,食中毒発生状況,食品中の危害因子の概要について理解する。 【予習】 教科書(新・食品衛生学)の該当部分を読んでおくこと 【復習】 食品衛生行政に関わる省庁や法律、各種危害因子の概要をまとめておく | 佐藤 繁 |
第2回 | 微生物性食中毒-1(サルモネラ・腸炎ビブリオ・カンピロバクター) | サルモネラ・腸炎ビブリオ・カンピロバクターによる食中毒について、原因となる食品、中毒症状、原因細菌ならびに毒素の特徴等を理解する。 【予習】 教科書の該当部分を読んでおくこと 【復習】 配布資料と教科書の該当部分をまとめておく | 佐藤 繁 |
第3回 | 細菌性食中毒-2(腸管出血性大腸菌・ブドウ球菌・ボツリヌス菌) | 腸管出血性大腸菌・ブドウ球菌・ボツリヌス菌による食中毒について、原因となる食品、中毒症状、原因細菌ならびに毒素の特徴等を理解する。 【予習】 教科書の該当部分を読んでおくこと 【復習】 配布資料と教科書の該当部分をまとめておく | 佐藤 繁 |
第4回 | 細菌性食中毒-3(ウェルシュ菌・セレウス菌・リステリア菌・赤痢菌・ノロウイルス等) | ウェルシュ菌・セレウス菌・リステリア菌・赤痢菌・ノロウイルス等による食中毒について、原因となる食品、中毒症状、原因細菌ならびに毒素の特徴等を理解する。 【予習】 教科書の該当部分を読んでおくこと 【復習】 配布資料と教科書の該当部分をまとめておく | 佐藤 繁 |
第5回 | 食品を汚染する細菌と食品の腐敗、微生物制御 | 食品を汚染する細菌と食品の腐敗について理解するとともに、微生物性食中毒を防ぐための対策を理解する。 【予習】 教科書の該当部分を読んでおくこと 【復習】 配布資料と教科書の該当部分をまとめておく | 佐藤 繁 |
第6回 | 寄生虫性食中毒-1(魚貝類から感染する寄生虫:アニサキス・クドア・条虫・吸虫・旋尾線虫) | 魚貝類の生食により感染する寄生虫について、中毒症状と予防対策を理解する。 【予習】 教科書の該当部分を読んでおくこと 【復習】 配布資料と教科書の該当部分をまとめておく | 佐藤 繁 |
第7回 | 寄生虫性食中毒-2(獣肉・野菜・飲料水から感染する寄生虫) | 獣肉・野菜・飲料水から感染する寄生虫について、中毒症状と予防対策を理解する。 【予習】 教科書の該当部分を読んでおくこと 【復習】 配布資料と教科書の該当部分をまとめておく | 佐藤 繁 |
第8回 | 自然毒食中毒-1(海洋生物の自然毒による食中毒) | 海洋生物の自然毒による食中毒の原因成分、中毒症状等について理解する。 【予習】 教科書の該当部分を読んでおくこと 【復習】 配布資料と教科書の該当部分をまとめておく | 佐藤 繁 |
第9回 | 自然毒食中毒-2(キノコ類および植物の持つ自然毒による食中毒) | キノコ類および植物の持つ自然毒による食中毒の原因成分、中毒症状等について理解する。 【予習】 教科書の該当部分を読んでおくこと 【復習】 配布資料と教科書の該当部分をまとめておく | 佐藤 繁 |
第10回 | 化学性食中毒-1(有害金属・農薬・変敗油脂による食中毒およびアレルギー様食中毒) | 有害金属・農薬・変敗油脂による食中毒およびアレルギー様食中毒の特徴について理解する。 【予習】 教科書の該当部分を読んでおくこと 【復習】 配布資料と教科書の該当部分をまとめておく | 佐藤 繁 |
第11回 | 化学性食中毒-2(カビ毒) | 種々のカビによる食中毒の原因成分と中毒症状、対策等について理解する。 【予習】 教科書の該当部分を読んでおくこと 【復習】 配布資料と教科書の該当部分をまとめておく | 佐藤 繁 |
第12回 | 食品添加物-1(食品添加物の種類と安全性確保) | 食品添加物の種類と安全性確保のためのポジティブリスト制度について理解する 【予習】 教科書の該当部分を読んでおくこと 【復習】 配布資料と教科書の該当部分をまとめておく | 佐藤 繁 |
第13回 | 食品添加物-2(表示方法ほか) | 日本で実施されている食品添加物の表示義務、表示方法等について理解する 【予習】 教科書の該当部分を読んでおくこと 【復習】 配布資料と教科書の該当部分をまとめておく | 佐藤 繁 |
第14回 | 食品の安全をめぐるそのほかの話題 | 放射能、アレルゲン、内分泌かく乱物質に関する最新の情報を理解する。 【予習】 教科書の該当部分を読んでおくこと 【復習】 配布資料と教科書の該当部分をまとめておく | 佐藤 繁 |
(定期試験) | |||
第15回 | 自己点検授業 ・達成度確認 ・定期試験の答え合わせと解説 | 食品衛生に関する基礎知識ならびに理解度を確認する 【予習】 試験問題を見直し、疑問点を整理しておく 【復習】 理解不足の部分を学習する | 佐藤 繁 |