Web Syllabus(講義概要)
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魚病学(MB301-AC13)
英文名Fish Pathology
科目概要海洋生命科学科3年後期(前半) [(8コマ)]、3群科目、選択、講義、1単位(15時間)
必要授業
時間外学習
30時間
担当者●筒井 繁行(増殖生物学 水族病理学) tsutsui@kitasato-u.ac.jp

資格取得コースとの関係

教職課程
学芸員養成課程本学が指定する授業科目
食品衛生管理者・監視員任用資格
自然再生士補資格

授業の目的

水産増養殖にとって最大の課題は病気の克服である。その対策として、病原微生物の性質を理解することは極めて重要である。本講義では水産重要種における感染症の発生原因、診断法および対策について解説する。

学習・教育目標との対応

    A: 多面的思考能力    B: 自然科学の基礎知識・理解◎ C: 専門分野の知識・技術    D: 問題解決能力
    E: 実務能力    F: コミュニケーション能力    G: 技術者倫理    H: 継続的学習能力

授業の内容

1.魚病学①:総論
2.魚病学②:ウイルス病
3.魚病学③:細菌病
4.魚病学④:真菌症
5.魚病学⑤:原虫病
6.魚病学⑥:寄生虫病
7.魚病学⑦:非感染性疾患
8.水産薬理学

授業の方法

・パワーポイントを用いて授業を進める。
・穴埋め式のプリントを毎回配布する。

教材

種別書名著者・編者発行所値段(円)
教科書配布プリントを使用する(教科書は特に使用しない)
参考書改訂・魚病学概論小川和夫・室賀清邦恒星社厚生閣3,800
参考書魚介類の感染症・寄生虫病若林久嗣・室賀清邦・江草周三 恒星社厚生閣13,125
参考書水産用ワクチンハンドブック中西照幸・乙竹充恒星社厚生閣2,500
教科書
署名
配布プリントを使用する(教科書は特に使用しない)
著者・編者
発行所
値段(円)
参考書
署名
改訂・魚病学概論
著者・編者
小川和夫・室賀清邦
発行所
恒星社厚生閣
値段(円)
3,800
参考書
署名
魚介類の感染症・寄生虫病
著者・編者
若林久嗣・室賀清邦・江草周三
発行所
恒星社厚生閣
値段(円)
13,125
参考書
署名
水産用ワクチンハンドブック
著者・編者
中西照幸・乙竹充
発行所
恒星社厚生閣
値段(円)
2,500

学生の到達目標

内容学習・教育目標との対応
1. 水生動物の疾病の発生原因と成り立ち、その診断法および防御対策について説明できる。目標C
2. 水産用医薬品の使用方法について説明できる。目標C

評価方法・評価基準・フィードバックの方法

定期試験 [100%]評価基準:  
 魚病の病原体、症状、診断法、治療法、予防法などを記述できる。
 水産ワクチンの原理や使用法について記述できる。
フィードバックの方法:  
 定期試験の答案は「達成度確認」の時に返却する。その際、問題の解説も行う。

学習支援情報・その他注意等

「魚病学」では、3年前期前半選択科目の「病原微生物学」の学習内容を理解していることを前提に、魚介類の感染症について学習します。したがって「病原微生物学」の復習をしてから授業に臨むことを勧めます。
穴埋め式のプリントを毎回配布します。

授業計画

実施項目学習内容と学習課題担当者
第1回魚病学①:総論・ウイルス、細菌、真菌、寄生虫の基礎を振り返る。
・医学、獣医学と魚医学の違いや問題点について解説する。
・天然環境と養殖場の相違について、感染症の観点から議論する。
・魚介類養殖場における感染症発生状況について解説する。

【予習】
3年次前期後半に開講した「病原微生物学」の授業内容を復習しておくこと。 (1時間程度)
【復習】
講義内容をまとめる。(1時間程度)
筒井 繁行
第2回魚病学②:ウイルス病・サケ科魚類、コイ科魚類、海産魚、および海産無脊椎動物(クルマエビなど)に焦点をしぼり、ウイルス病に関する症例、診断法、および対策法について解説する。

【予習】
・ウイルス感染の仕組みを復習しておく。(30分程度)
・参考書やインターネット等を利用し、「伝染性膵臓壊死症」、「伝染性造血器壊死症」、「マダイイリドウイルス病」について調べておく。(30分程度)
【復習】
授業で取り上げた感染症について、原因ウイルスと、宿主、症状、CPE、治療法、予防法などをまとめる。(1時間程度)
筒井 繁行
第3回魚病学③:細菌病魚介類の細菌病について、グラム陰性菌およびグラム陽性菌別に症例、診断法、および対策法をまとめ、解説する。

【予習】
・内毒素、外毒素について復習しておく。(30分程度)
・グラム陰性菌と陽性菌の違いについて理解しておく。(30分程度)
・参考書やインターネット等を利用し、「せっそう病」、「ビブリオ病」、「エドワジエラ症」、「レンサ球菌症」について調べておく。(30分程度)
【復習】
授業で取り上げた感染症について、原因生物、宿主、症状、治療法、予防法などをまとめる。(1時間程度)
筒井 繁行
第4回魚病学④:真菌症 魚介類の真菌症に関する症例、診断法、および対策法について解説する。

【予習】
・真菌の特徴を復習しておく。(30分程度)
・参考書やインターネット等を利用し、「マイコトキシン」について調べておく。(30分程度)
・参考書やインターネット等を利用し、「ミズカビ病」と「イクチオホヌス症」について調べておく。(30分程度)
【復習】
授業で取り上げた感染症について、原因生物、宿主、症状、治療法、予防法などをまとめる。(1時間程度)
筒井 繁行
第5回魚病学⑤:原虫病・魚介類の原虫病に関する症例、診断法、および対策法について解説する。
・原虫が寄生した魚介類を生食することによりヒトが発症する症例および対処法について解説する。

【予習】
・参考書やインターネット等を利用し、「繊毛虫」、「微胞子虫」、「粘液胞子虫」について調べておく。(30分程度)
・参考書やインターネット等を利用し、「白点病」、「べこ病」、「クドア症」について調べておく。(30分程度)
【復習】
授業で取り上げた疾病について、原因生物、宿主、症状、治療法、予防法などをまとめる。(1時間程度)
筒井 繁行
第6回魚病学⑥:寄生虫病・魚介類の寄生虫病に関する症例、診断法、および対策法について解説する。
・魚介類寄生虫を経口的にヒトが摂取することで発症する症例および対処法について解説する。

【予習】
・参考書やインターネット等を活用し、「単生虫」、「条虫」、「吸虫」、「条虫」、「線虫」について調べておく。(30分程度)
・参考書やインターネット等を活用し、「ベネデニア症(はだむし症)」、「ヘテロボツリウム症」、「筋肉線虫症」について調べておく。(30分程度)
【復習】
授業で取り上げた疾病について、原因生物、宿主、症状、治療法、予防法などをまとめる。(1時間程度)
筒井 繁行
第7回魚病学⑦:非感染性疾患・栄養素欠乏症および環境物理学的障害について、養殖魚に見られる症例(ビタミンB1欠乏症、ガス病など)とその原因について解説する。
・あわせてヒトに生じる非感染性疾患(壊血病、くる病、脚気、高山病、潜水病など)についても解説する。

【予習】
参考書やインターネット等を活用し、「ビタミン」について調べておく。(30分程度)
【復習】
授業で取り上げた病気について、原因、症状、治療法、対策などをまとめる。(1時間程度)
筒井 繁行
第8回水産薬理学・水産医薬品の種類や使用方法について解説する。

【予習】
・抗生物質について復習しておく。(30分程度)
・ワクチンについて復習しておく。(30分程度)
・参考書やインターネット等を活用し、「水産用ワクチン」について調べておく。(30分程度)
【復習】
現在、我が国において承認されている水産用ワクチンと対象魚をまとめる。(1時間程度)
筒井 繁行
(定期試験)
第1回
実施項目
魚病学①:総論
学習内容と学習課題
・ウイルス、細菌、真菌、寄生虫の基礎を振り返る。
・医学、獣医学と魚医学の違いや問題点について解説する。
・天然環境と養殖場の相違について、感染症の観点から議論する。
・魚介類養殖場における感染症発生状況について解説する。

【予習】
3年次前期後半に開講した「病原微生物学」の授業内容を復習しておくこと。 (1時間程度)
【復習】
講義内容をまとめる。(1時間程度)
担当者
筒井 繁行
第2回
実施項目
魚病学②:ウイルス病
学習内容と学習課題
・サケ科魚類、コイ科魚類、海産魚、および海産無脊椎動物(クルマエビなど)に焦点をしぼり、ウイルス病に関する症例、診断法、および対策法について解説する。

【予習】
・ウイルス感染の仕組みを復習しておく。(30分程度)
・参考書やインターネット等を利用し、「伝染性膵臓壊死症」、「伝染性造血器壊死症」、「マダイイリドウイルス病」について調べておく。(30分程度)
【復習】
授業で取り上げた感染症について、原因ウイルスと、宿主、症状、CPE、治療法、予防法などをまとめる。(1時間程度)
担当者
筒井 繁行
第3回
実施項目
魚病学③:細菌病
学習内容と学習課題
魚介類の細菌病について、グラム陰性菌およびグラム陽性菌別に症例、診断法、および対策法をまとめ、解説する。

【予習】
・内毒素、外毒素について復習しておく。(30分程度)
・グラム陰性菌と陽性菌の違いについて理解しておく。(30分程度)
・参考書やインターネット等を利用し、「せっそう病」、「ビブリオ病」、「エドワジエラ症」、「レンサ球菌症」について調べておく。(30分程度)
【復習】
授業で取り上げた感染症について、原因生物、宿主、症状、治療法、予防法などをまとめる。(1時間程度)
担当者
筒井 繁行
第4回
実施項目
魚病学④:真菌症
学習内容と学習課題
魚介類の真菌症に関する症例、診断法、および対策法について解説する。

【予習】
・真菌の特徴を復習しておく。(30分程度)
・参考書やインターネット等を利用し、「マイコトキシン」について調べておく。(30分程度)
・参考書やインターネット等を利用し、「ミズカビ病」と「イクチオホヌス症」について調べておく。(30分程度)
【復習】
授業で取り上げた感染症について、原因生物、宿主、症状、治療法、予防法などをまとめる。(1時間程度)
担当者
筒井 繁行
第5回
実施項目
魚病学⑤:原虫病
学習内容と学習課題
・魚介類の原虫病に関する症例、診断法、および対策法について解説する。
・原虫が寄生した魚介類を生食することによりヒトが発症する症例および対処法について解説する。

【予習】
・参考書やインターネット等を利用し、「繊毛虫」、「微胞子虫」、「粘液胞子虫」について調べておく。(30分程度)
・参考書やインターネット等を利用し、「白点病」、「べこ病」、「クドア症」について調べておく。(30分程度)
【復習】
授業で取り上げた疾病について、原因生物、宿主、症状、治療法、予防法などをまとめる。(1時間程度)
担当者
筒井 繁行
第6回
実施項目
魚病学⑥:寄生虫病
学習内容と学習課題
・魚介類の寄生虫病に関する症例、診断法、および対策法について解説する。
・魚介類寄生虫を経口的にヒトが摂取することで発症する症例および対処法について解説する。

【予習】
・参考書やインターネット等を活用し、「単生虫」、「条虫」、「吸虫」、「条虫」、「線虫」について調べておく。(30分程度)
・参考書やインターネット等を活用し、「ベネデニア症(はだむし症)」、「ヘテロボツリウム症」、「筋肉線虫症」について調べておく。(30分程度)
【復習】
授業で取り上げた疾病について、原因生物、宿主、症状、治療法、予防法などをまとめる。(1時間程度)
担当者
筒井 繁行
第7回
実施項目
魚病学⑦:非感染性疾患
学習内容と学習課題
・栄養素欠乏症および環境物理学的障害について、養殖魚に見られる症例(ビタミンB1欠乏症、ガス病など)とその原因について解説する。
・あわせてヒトに生じる非感染性疾患(壊血病、くる病、脚気、高山病、潜水病など)についても解説する。

【予習】
参考書やインターネット等を活用し、「ビタミン」について調べておく。(30分程度)
【復習】
授業で取り上げた病気について、原因、症状、治療法、対策などをまとめる。(1時間程度)
担当者
筒井 繁行
第8回
実施項目
水産薬理学
学習内容と学習課題
・水産医薬品の種類や使用方法について解説する。

【予習】
・抗生物質について復習しておく。(30分程度)
・ワクチンについて復習しておく。(30分程度)
・参考書やインターネット等を活用し、「水産用ワクチン」について調べておく。(30分程度)
【復習】
現在、我が国において承認されている水産用ワクチンと対象魚をまとめる。(1時間程度)
担当者
筒井 繁行
実施項目
(定期試験)
学習内容と学習課題
担当者