英文名 | Marine BiotechnologyMarine Biotechnology | |
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科目概要 | 海洋生命科学科3年後期(後半) [(15コマ)]、3群科目、選択、講義、2単位(30時間) | |
必要授業 時間外学習 | 60時間 | |
担当者 | 森山 俊介(応用生物化学 水族機能生物学) morisuke@kitasato-u.ac.jp |
海洋生物資源を食糧として活用するためには、生物の優れた能力を利用する海洋生命工学は必要不可欠である。海洋生命工学では、生命工学の基礎と意義、研究技術と原理を理解させるだけでなく、海洋生物を対象として進められている最先端の研究成果も交えて、海洋生命工学の必要性と活用法、また倫理観や自然環境に及ぼす影響などについても理解させる。
◯ A: 多面的思考能力 | B: 自然科学の基礎知識・理解 | ◎ C: 専門分野の知識・技術 | D: 問題解決能力 |
E: 実務能力 | F: コミュニケーション能力 | ◯ G: 技術者倫理 | H: 継続的学習能力 |
1.海洋生命工学の目的
・講義の目標と内容の概要及び評価方法の説明
・海洋生物工学の活用と応用範囲
2.遺伝子を増やす-1
・ポリメラーゼ連鎖反応
3.遺伝子を増やす-2
・電気泳動、プラスミド、ベクター、制限酵素
4.遺伝子を増やす-3
・大腸菌へのDNAの導入、形質転換細胞の検出
5.遺伝子を探す
・逆転写とcDNAの合成、遺伝子ライブラリー、ハイブリダイゼーション
6.遺伝子の構造
・塩基配列決定法、遺伝子マッピング
7.遺伝子の発現-1
・ディファレンシャルディスプレイ、サブトラクション、マイクロアレイ
8.遺伝子の発現-2
・定量PCR
9.試験管内で遺伝子を発現-1
・プロモーター、エンハンサー、サイレンサー
10.試験管内で遺伝子を発現-2
・レポーターアッセイ、リガンド結合アッセイ
11.タンパク質の検索と検出
・プロテオーム、プロテオミクス、ウェスタンブロッティング
12.遺伝子を導入生物の作出
・タンパク質生産、トランスジェニック魚、遺伝子改変と倫理
13.微生物やタンパク質の力を利用する-1
・ホルモン、酵素、環境修復
14.微生物やタンパク質の力を利用する-2
・バイオリアクター、バイオセンサー
講義と質疑応答によって進める
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 値段(円) |
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教科書 | (なし) | |||
参考書 | 基礎分子生物学 | 田村隆明・松村正實 | 東京化学同人 | 2,940 |
参考書 | 遺伝子工学 | 近藤昭彦・芝崎誠司 | 東京化学同人 | 3,990 |
内容 | 学習・教育目標との対応 |
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1. バイオテクノロジーの基礎と原理を説明できる。 | 目標C |
2. バイオテクノロジーの研究技術と原理を説明できる。 | 目標C |
3. バイオテクノロジーの必要性と活用法を説明できる。 | 目標C |
4. バイオテクノロジーの倫理観や自然環境に及ぼす影響を説明できる。 | 目標AG |
評価は定期試験と小レポートの総合評価とする。なお、欠席は1回につき5点減点。 [100%]評価基準: 専門分野の現状および課題等を調べ、記述・評価することができる。
フィードバックの方法: 答案用紙の返却および小レポートの添削と返却
「海洋生命工学」では2年前期必修科目の「分子生物学」の学習内容を理解していることを前提に海洋生物の優れた能力を利用するバイオテクノロジーを学習する。
「分子生物学」の復習をしてから授業に臨むことを勧めます。
オフィスアワーは特に設けません.質問等はメールでも受け付けます。
回 | 実施項目 | 学習内容と学習課題 | 担当者 |
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第1回 | 海洋生命工学の目的 | 講義方針を理解し、修得に必要な基礎事項を理解する。 海洋生命工学の活用と応用範囲について理解する。 【予習】 事前にシラバス及び配布資料を熟読して理解しておくこと。 【復習】 海洋生命工学の活用と応用範囲についてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
第2回 | 遺伝子を増やす-1 | ポリメラーゼ連鎖反応の原理、材料と手法について理解する。 【予習】 配布したプリントの「遺伝子を増やす」の項目を予習して理解しておくこと。 【復習】 遺伝子を増やすについてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
第3回 | 遺伝子を増やす-2 | 電気泳動、プラスミド、ベクター、制限酵素について理解する。 【予習】 配布したプリントの「遺伝子を増やす」の項目を予習して理解しておくこと。 【復習】 遺伝子を増やすについてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
第4回 | 遺伝子を増やす-3 | 大腸菌へのDNAの導入、形質転換細胞の検出について理解する。 【予習】 配布したプリントの「遺伝子を増やす」の項目を予習して理解しておくこと。 【復習】 遺伝子を増やすについてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
第5回 | 遺伝子を探す | 逆転写酵素とcDNAの合成について理解する。 遺伝子ライブラリーについて理解する。 ハイブリダイゼーションについて理解する。 【予習】 配布したプリントの「遺伝子を探す」の項目を予習して理解しておくこと。 【復習】 遺伝子を探すについてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
第6回 | 遺伝子の構造 | 塩基配列決定法の原理、材料と手法について理解する。 遺伝子マッピングの原理と手法について理解する。 【予習】 配布したプリントの「遺伝子の構造」の項目を予習して理解しておくこと。 【復習】 遺伝子の構造についてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
第7回 | 遺伝子の発現-1(上岡) | ディファレンシャルディスプレイについて理解する。 サブトラクションについて理解する。 マイクロアレイについて理解する。 【予習】 配布したプリントの「遺伝子の発現」の項目を予習して理解しておくこと。 【復習】 遺伝子の発現についてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
第8回 | 遺伝子の発現-2 | 定量PCRについて理解する。 【予習】 配布したプリントの「遺伝子の発現」の項目を予習して理解しておくこと。 【復習】 遺伝子の発現についてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
第9回 | 試験管内で遺伝子を発現-1 | プロモーター、エンハンサーおよびサイレンサーについて理解する。 【予習】 配布したプリントの「試験管内で遺伝子を発現」の項目を予習して理解しておくこと。 【復習】 試験管内で遺伝子を発現についてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
第10回 | 試験管内で遺伝子を発現-2 | レポーターアッセイおよびリガンド結合アッセイの原理と手法について理解する。 【予習】 配布したプリントの「試験管内で遺伝子を発現」の項目を予習して理解しておくこと。 【復習】 試験管内で遺伝子を発現についてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
第11回 | タンパク質の検索と検出 | プロテオーム、プロテオミクスおよびウェスタンブロッティングについて理解する。 【予習】 配布したプリントの「タンパク質の検索と検出」の項目を予習して理解しておくこと。 【復習】 タンパク質の検索と検出についてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
第12回 | 遺伝子を導入生物の作出 | タンパク質生産、トランスジェニック魚、遺伝子改変と倫理について理解する。 【予習】 「遺伝子を導入生物の作出」の項目を予習して理解しておくこと。 【復習】 遺伝子を導入生物の作出についてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
第13回 | 微生物やタンパク質の力を利用する-1 | ホルモンについて理解する。 酵素について理解する。 環境修復について理解する。 【予習】 配布したプリントの「微生物やタンパク質の力を利用する」の項目を予習して理解しておくこと。 【復習】 微生物やタンパク質の力を利用するについてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
第14回 | 微生物やタンパク質の力を利用する-2 | バイオリアクターについて理解する。 バイオセンサーについて理解する。 【予習】 配布したプリントの「微生物やタンパク質の力を利用する」の項目を予習して理解しておくこと。 【復習】 微生物やタンパク質の力を利用するについてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
(定期試験) | |||
第15回 | 理解度確認 答え合わせと解説 | 理解度を確認する。 【予習】 試験問題を見直し、疑問点を整理しておくこと。 【復習】 理解不足の項目を学習すること。 | 森山 俊介 |