英文名 | Nutrient Science for Aquaculture | |
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科目概要 | 海洋生命科学科3年前期(後半) [(8コマ)]、3群科目、選択、講義、1単位(15時間) | |
必要授業 時間外学習 | 30時間 | |
担当者 | ●森山 俊介(応用生物化学 水族機能生物学) morisuke@kitasato-u.ac.jp |
教職課程 | ||
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学芸員養成課程 | ◯ | 本学が指定する授業科目 |
食品衛生管理者・監視員任用資格 | ||
自然再生士補資格 |
魚類の栄養要求性に適合しない給餌は養殖魚の健康を損なうだけでなく、タンパク資源の浪費や水域の汚染を招く。魚類栄養学では、人類にとっての動物性タンパク質の重要性、魚類の栄養要求性や飼料成分としての栄養素の特徴を解説し、さらに、食料資源としての養殖魚のための適切な配合飼料についての理解を促す。
◯ A: 多面的思考能力 | B: 自然科学の基礎知識・理解 | ◎ C: 専門分野の知識・技術 | D: 問題解決能力 |
E: 実務能力 | F: コミュニケーション能力 | G: 技術者倫理 | H: 継続的学習能力 |
1.魚類栄養学の目的
・講義の目標と内容の概要及び評価方法の説明する。
・現在の魚類の飼料について理解する。
2.家畜飼料と魚類養殖
・家畜生産及び魚類養殖の意義について理解する。
・家畜生産と魚類養殖の違いについて理解する。
3・生物生産と飼料生産
・生物生産の現状について理解する。
・飼料生産の現状について理解する。
4.養魚用飼料
・魚類おけるタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、無機質の必要性を理解する。
5.魚類の摂餌
・魚類の摂餌促進あるいは抑制について理解する。
・飽食量に影響する諸要因について理解する。
6.消化と吸収
・各種栄養素の消化と吸収の特徴について理解する。
・各種消化酵素について理解する。
7.飼料の効率
・基礎代謝、運動、成長のためのエネルギーとタンパク質、飼料転換効率について理解する。
・配布プリントを活用して進める。
・講義と質疑応答によって進める。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 値段(円) |
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教科書 | (なし) | |||
参考書 | 改訂魚類の栄養と飼料 | 渡辺 武 | 恒星社厚生閣 | 7,350 |
参考書 | 養殖の餌と水 | 杉田 治男 | 恒星社厚生閣 | 2,625 |
内容 | 学習・教育目標との対応 |
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1. 人類にとっての動物性タンパク質資源の重要性について説明できる。 | 目標AC |
2. 家畜やヒトと魚類の栄養要求性の異同を列挙することができる。 | 目標C |
3. 飼料成分としての各栄養素の特徴について説明できる。 | 目標C |
4. 食糧資源としての養殖魚のための適切な配合飼料について説明できる。 | 目標C |
評価は定期試験と小レポートの総合評価とする。なお欠席は1回につき5点減点。 [100%]評価基準: 専門分野の現状および課題等を調べ、記述・評価することができる。
フィードバックの方法: 答案用紙の返却および小レポートの添削と返却
「魚類栄養学」では3年後期前半必修科目の「栄養科学」の学習内容を理解していることを前提に食料生産ならびに環境保全の観点から、効率の良い養殖魚用の飼料とはどのようなものかについて学習する。
「栄養代謝科学」の復習をしてから授業に臨むことを勧めます。
オフィスアワーは特に設けません。質問等はメールでも受け付けます。
回 | 実施項目 | 学習内容と学習課題 | 担当者 |
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第1回 | 魚類栄養学の目的 | ・講義方針を理解し、修得に必要な基礎事項を理解する。 ・現在の魚類の飼料について理解する。 【予習】 栄養科学の学習内容について理解しておくこと。 事前にシラバス及び配布プリントを熟読して理解しておくこと。 【復習】 魚類用配合飼料の現状についてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
第2回 | 家畜飼料と魚類養殖 | ・家畜生産および魚類養殖の意義について理解する。 ・家畜生産および魚類養殖の違いについての理解する。 【予習】 配布プリントの「家畜飼料と魚類養殖」の項目を予習して理解しておくこと。 【復習】 家畜飼料と魚類養殖についてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
第3回 | 生物生産と飼料生産 | ・生物生産の現状について理解する。 ・飼料生産の現状について理解する。 【予習】 配布プリントの「生物生産と飼料生産」の項目を予習して理解しておくこと 【復習】 生物生産と飼料生産についてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
第4回 | 養魚用飼料 | ・魚類の生育におけるタンパク質の必要性を理解する。 ・魚類の生育における脂質の必要性を理解する。 ・魚類の生育における炭水化物の必要性を理解する。 ・魚類の生育におけるビタミンの必要性を理解する。 ・魚類の生育における無機質の必要性を理解する。 【予習】 配布プリントの「魚類用飼料」の項目を予習して理解しておくこと。 【復習】 養殖用飼料についてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
第5回 | 魚類の摂餌 | ・魚類の摂餌促進あるいは抑制について理解する。 ・飽食量に影響する諸要因について理解する。 【予習】 配布プリントの「魚類の摂餌」の項目を予習して理解しておくこと。 【復習】 魚類の摂餌についてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
第6回 | 消化と吸収 | 各種栄養素の消化と吸収の特徴について理解する。 各種消化酵素について理解する。 【予習】 配布プリントの「消化と吸収」の項目を予習して理解しておくこと。 【復習】 消化と吸収についてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
第7回 | 飼料の効率 | 基礎代謝、運動、成長のためのエネルギーについて理解する。 基礎代謝、運動、成長のためのタンパク質について理解する。 基礎代謝、運動、成長のための飼料転換効率について理解する。 【予習】 配布プリントの「飼料の効率」の項目をを予習して理解しておくこと。 【復習】 飼料の効率についてまとめ、専門用語の意味等について理解しておくこと。 | 森山 俊介 |
(定期試験) | |||
第8回 | 理解度確認 答え合わせと解説 | 理解度を確認する。 【予習】 試験問題を見直し、疑問点を整理しておくこと。 【復習】 理解不足の項目を復習すること。 | 森山 俊介 |