Web Syllabus(講義概要)
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深海生物学(MB301-EB15)
英文名Deep-sea biology
科目概要海洋生命科学科2年後期(後半) [(8コマ)]、3群科目、選択、講義、1単位(15時間)
必要授業
時間外学習
30時間
担当者●三宅 裕志※(環境生物学 海洋無脊椎動物学) miyake@kitasato-u.ac.jp

実務経験のある教員

教員名内容
三宅 裕志水族館や深海研究機関でさまざまな無脊椎動物の分類や生態研究 をおこなってきた経験を活かして授業を行う。

授業の目的

深海は地球最大の生物生息域である。しかし、深海はアクセスが困難なためほとんど研究が進められず、いまだ未知の世界である。この世界に棲む中・深層生態系生物、深海底生態系生物、深海化学合成生態系生物を軸に、それらの研究方法、生息環境、生物間相互作用、海洋における物質循環について理解させる。

学習・教育目標との対応

    A: 多面的思考能力    B: 自然科学の基礎知識・理解◎ C: 専門分野の知識・技術    D: 問題解決能力
    E: 実務能力    F: コミュニケーション能力    G: 技術者倫理    H: 継続的学習能力

授業の内容

1.海の構造
2.深海生物学の発展
3.中・深層生物
4.深海底の生物
5.深海化学合成生態系1
6.深海化学合成生態系2
7.深海生物の飼育・有効利用

授業の方法

パワーポイントと配付資料を用い、さらに視聴覚メディアを活用して講義をすすめる

教材

種別書名著者・編者発行所値段(円)
教科書巨大深海生物の謎を解く三宅裕志C&R研究所1620
参考書潜水調査船が観た深海生物藤倉克則・奥谷喬司・丸山正 編著東海大学出版7140
参考書深海の生物学沖山宗男 訳東海大学出版4725
参考書生物海洋学入門 第2版C.M.Lalli&T.R.Persons 監訳:関文威 訳:長沼毅 講談社サイエンティフィク3900+税
参考書海のトワイライトゾーン-知られざる中深層生態系 (ベルソーブックス 34)齊藤 宏明 (著)成山堂書店1890
参考書The ecology of deep-sea hydrothermal ventsCindy Van DoverPrinceton7800程度
参考書海の科学 海洋学入門 第3版柳哲夫恒星社厚生閣1900+税
教科書
署名
巨大深海生物の謎を解く
著者・編者
三宅裕志
発行所
C&R研究所
値段(円)
1620
参考書
署名
潜水調査船が観た深海生物
著者・編者
藤倉克則・奥谷喬司・丸山正 編著
発行所
東海大学出版
値段(円)
7140
参考書
署名
深海の生物学
著者・編者
沖山宗男 訳
発行所
東海大学出版
値段(円)
4725
参考書
署名
生物海洋学入門 第2版
著者・編者
C.M.Lalli&T.R.Persons 監訳:関文威 訳:長沼毅
発行所
講談社サイエンティフィク
値段(円)
3900+税
参考書
署名
海のトワイライトゾーン-知られざる中深層生態系 (ベルソーブックス 34)
著者・編者
齊藤 宏明 (著)
発行所
成山堂書店
値段(円)
1890
参考書
署名
The ecology of deep-sea hydrothermal vents
著者・編者
Cindy Van Dover
発行所
Princeton
値段(円)
7800程度
参考書
署名
海の科学 海洋学入門 第3版
著者・編者
柳哲夫
発行所
恒星社厚生閣
値段(円)
1900+税

学生の到達目標

内容学習・教育目標との対応
1. 深海調査方法について説明することができる。目標C
2. 海の環境の特性について説明することができる。目標C
3. 光合成生態系と化学合成生態系について説明することができる。目標C
4. 深海生物の極限環境への適応について述べることができる。目標C

評価方法・評価基準・フィードバックの方法

定期試験 [100%]評価基準: 深海の調査方法や深海生態系を理解し、それを説明できること。
フィードバックの方法: 達成度確認期間に答案を返却し、解説を行う

学習支援情報・その他注意等

「生物海洋学」「無脊椎動物学」を理解していることを前提とするため、かならず、復習しておくこと。
オフィスアワーは特に設けません。質問等はメールでも受け付けます。

授業計画

実施項目学習内容と学習課題担当者
第1回1.生物海洋学復習
2.海の構造
水の物性・海洋大循環・海洋構造

【予習】
生物海洋学の基本事項を復習しておく
【復習】
生物海洋学の基本事項の復習
三宅 裕志
第2回深海生物学の発展、深海の探り方深海生物の生態区分、プレートテクトニクスと地形深海の物理、深海生物研究の歴史と現状調査機器の発展と深海生物学研究

【予習】
大学入試レベルの生態区分、プレートテクトニクスの復習をしておくこと
【復習】
海底地形についての概要、深海の探り方の方法や機器について理解を深める。
三宅 裕志
第3回中・深層生物中・深層生物の研究法、中・深層の世界、酸素極小層、生物発光、マリンスノーの役割、生物ポンプ、中・深層魚類の環境適応

【予習】
生物海洋学の海の構造や海流について理解しておくこと
【復習】
中・深層における物質循環および生物の環境適応について復習すること
三宅 裕志
第4回深海底の生物採集法、バイオマス、深海の食物事情、多様性、環境適応、ベントスの生態、中・深層との相互作用、海山、日本海の深海生物

【予習】
大学入試レベルの生態学における多様性や生物量などに関する分野を復習しておくこと
【復習】
深海底の環境の特徴とそこに生きる生物の環境適応、それに伴う多様性などについて復習する
三宅 裕志
第5回深海化学合成生態系1熱水の循環、熱水成分の特徴、光合成と化学合成の違い、熱水噴出域と湧水域の生物群集

【予習】
海水の物性、光合成、海底地形について復習すること
【復習】
熱水の特徴、深海化学合成生態系について理解を深めておくこと
三宅 裕志
第6回深海化学合成生態系2共生、環境適応、熱水に含まれるイオンと環境の関係の関係、幼生分散、鯨骨生物群集、化学合成生態系の生物群集の特徴

【予習】
通常の海洋における環境を理解しておくこと
【復習】
深海化学合成生態系における環境の特徴、生物間の共生現象について復習する
三宅 裕志
第7回深海生物の飼育・有効利用深海化学合成生態系生物の飼育法、深海生物の利用

【予習】
深海熱水噴出域および湧水域と通常深海の環境の違いについて復習しておくこと
【復習】
化学合成生態系生物の飼育法、深海生物の利活用などについて理解を深めておくこと
三宅 裕志
(定期試験)
第8回理解度確認
試験結果講評
試験解説
理解度の確認

【予習】
試験問題のやり直し、疑問点の洗い出し
【復習】
理解不足の部分の復習
三宅 裕志
第1回
実施項目
1.生物海洋学復習
2.海の構造
学習内容と学習課題
水の物性・海洋大循環・海洋構造

【予習】
生物海洋学の基本事項を復習しておく
【復習】
生物海洋学の基本事項の復習
担当者
三宅 裕志
第2回
実施項目
深海生物学の発展、深海の探り方
学習内容と学習課題
深海生物の生態区分、プレートテクトニクスと地形深海の物理、深海生物研究の歴史と現状調査機器の発展と深海生物学研究

【予習】
大学入試レベルの生態区分、プレートテクトニクスの復習をしておくこと
【復習】
海底地形についての概要、深海の探り方の方法や機器について理解を深める。
担当者
三宅 裕志
第3回
実施項目
中・深層生物
学習内容と学習課題
中・深層生物の研究法、中・深層の世界、酸素極小層、生物発光、マリンスノーの役割、生物ポンプ、中・深層魚類の環境適応

【予習】
生物海洋学の海の構造や海流について理解しておくこと
【復習】
中・深層における物質循環および生物の環境適応について復習すること
担当者
三宅 裕志
第4回
実施項目
深海底の生物
学習内容と学習課題
採集法、バイオマス、深海の食物事情、多様性、環境適応、ベントスの生態、中・深層との相互作用、海山、日本海の深海生物

【予習】
大学入試レベルの生態学における多様性や生物量などに関する分野を復習しておくこと
【復習】
深海底の環境の特徴とそこに生きる生物の環境適応、それに伴う多様性などについて復習する
担当者
三宅 裕志
第5回
実施項目
深海化学合成生態系1
学習内容と学習課題
熱水の循環、熱水成分の特徴、光合成と化学合成の違い、熱水噴出域と湧水域の生物群集

【予習】
海水の物性、光合成、海底地形について復習すること
【復習】
熱水の特徴、深海化学合成生態系について理解を深めておくこと
担当者
三宅 裕志
第6回
実施項目
深海化学合成生態系2
学習内容と学習課題
共生、環境適応、熱水に含まれるイオンと環境の関係の関係、幼生分散、鯨骨生物群集、化学合成生態系の生物群集の特徴

【予習】
通常の海洋における環境を理解しておくこと
【復習】
深海化学合成生態系における環境の特徴、生物間の共生現象について復習する
担当者
三宅 裕志
第7回
実施項目
深海生物の飼育・有効利用
学習内容と学習課題
深海化学合成生態系生物の飼育法、深海生物の利用

【予習】
深海熱水噴出域および湧水域と通常深海の環境の違いについて復習しておくこと
【復習】
化学合成生態系生物の飼育法、深海生物の利活用などについて理解を深めておくこと
担当者
三宅 裕志
実施項目
(定期試験)
学習内容と学習課題
担当者
第8回
実施項目
理解度確認
試験結果講評
試験解説
学習内容と学習課題
理解度の確認

【予習】
試験問題のやり直し、疑問点の洗い出し
【復習】
理解不足の部分の復習
担当者
三宅 裕志