Web Syllabus(講義概要)
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環境修復論(MB301-EB16)
英文名Enviromental Conservation and Remediation
科目概要海洋生命科学科3年後期(後半) [(8コマ)]、3群科目、選択、講義、1単位(15時間)
必要授業
時間外学習
30時間
担当者●朝日田 卓※(環境生物学 魚類生態学) asahida@kitasato-u.ac.jp
小檜山 篤志(環境生物学 環境微生物学) kobiyama@kitasato-u.ac.jp
広瀬 雅人(環境生物学 海洋無脊椎動物学) mhirose@kitasato-u.ac.jp
難波 信由※( 環境生物学 水圏植物学) nanba@kitasato-u.ac.jp
山田 雄一郎(環境生物学 環境微生物学) yyamada@kitasato-u.ac.jp
三宅 裕志※(環境生物学 海洋無脊椎動物学) miyake@kitasato-u.ac.jp
羽生田 岳昭(環境生物学 水圏植物学) hanyuda.takeaki@kitasato-u.ac.jp
林﨑 健一(環境生物学 魚類生態学) ken-ichi@kitasato-u.ac.jp

実務経験のある教員

教員名内容
朝日田 卓魚類の増殖事業や生態調査、環境調査に関わった経験を通じて得た現状認識や問題意識、解決手段などを学生に提示し、グループデスカッション等を通じて考察させている。
難波 信由企業研究所でのさまざまな生物を対象とした生理・生態学的研究に関する実務経験を活かして、基礎生産者が果たす役割を、学生が具体的に理解できるような授業を行っている。
三宅 裕志深海調査船に乗船して深海生物の生態研究をおこない、深海生物飼育の開発を行ってきた経験を活かして授業を行っている。

授業の目的

長年続いてきた環境汚染がようやく峠を越え、環境を重視する気運も高まった。一方で新たな環境汚染や破壊も顕在化するようになっている。本講義では、過去の環境破壊の具体例をあげ、近年、急速に進歩してきた環境修復の科学的理論と技術を紹介しながら、修復の実際と現状について、倫理面も含めて解説する。

学習・教育目標との対応

◯ A: 多面的思考能力    B: 自然科学の基礎知識・理解◎ C: 専門分野の知識・技術◯ D: 問題解決能力
    E: 実務能力    F: コミュニケーション能力◯ G: 技術者倫理    H: 継続的学習能力

授業の内容

環境修復の考え方について、基本的な概念を説明する

授業の方法

オムニバス形式で種々の環境でなされている環境修復の現状、問題点などを解説する

教材

種別書名著者・編者発行所値段(円)
教科書(なし)
参考書環境修復の科学と技術北海道大学大学院環境科学院編北海道大学出版会3,000
参考書磯焼けを起こすウニ藤田大介・町田祐二・桑原久美 編著成山堂4,620
参考書水圏環境保全と修復機能松田治・古谷研・谷口和也・日野明徳編恒星社厚生閣2,625
参考書里海論柳 哲雄 著恒星社厚生閣2,100
参考書生態系サービスと人類の将来(国連ミレニアムエコシステム評価)Millenium Ecosystem Assessmentオーム社2,940
参考書閉鎖性海域の環境再生山本民次・古谷 研 編恒星社厚生閣2,800
参考書近自然学山脇正俊 著山海堂3,500
参考書海洋プラスチック汚染中嶋亮太岩波書店1,540
参考書環境汚染化学水川薫子・高田秀重丸善出版3,960
教科書
署名
著者・編者
発行所
値段(円)
参考書
署名
環境修復の科学と技術
著者・編者
北海道大学大学院環境科学院編
発行所
北海道大学出版会
値段(円)
3,000
参考書
署名
磯焼けを起こすウニ
著者・編者
藤田大介・町田祐二・桑原久美 編著
発行所
成山堂
値段(円)
4,620
参考書
署名
水圏環境保全と修復機能
著者・編者
松田治・古谷研・谷口和也・日野明徳編
発行所
恒星社厚生閣
値段(円)
2,625
参考書
署名
里海論
著者・編者
柳 哲雄 著
発行所
恒星社厚生閣
値段(円)
2,100
参考書
署名
生態系サービスと人類の将来(国連ミレニアムエコシステム評価)
著者・編者
Millenium Ecosystem Assessment
発行所
オーム社
値段(円)
2,940
参考書
署名
閉鎖性海域の環境再生
著者・編者
山本民次・古谷 研 編
発行所
恒星社厚生閣
値段(円)
2,800
参考書
署名
近自然学
著者・編者
山脇正俊 著
発行所
山海堂
値段(円)
3,500
参考書
署名
海洋プラスチック汚染
著者・編者
中嶋亮太
発行所
岩波書店
値段(円)
1,540
参考書
署名
環境汚染化学
著者・編者
水川薫子・高田秀重
発行所
丸善出版
値段(円)
3,960

学生の到達目標

内容学習・教育目標との対応
1. 環境修復の定義と考え方を説明できる目標AC
2. 環境と微生物との関係およびその利用に関して説明できる目標A
3. 沿岸域の環境悪化の現状を列記し、環境修復の方策について説明できる目標CDG
4. ゴミがもたらす海洋への影響を説明できる目標C
5. 生態系サービスを列挙し、その中で漁業の果たす役割を説明できる目標C
6. 河川環境の問題点を挙げ、修復の方策について説明できる目標CD
7. 環境修復の将来的あり方について考えを述べることができる目標ADG

評価方法・評価基準・フィードバックの方法

レポート [100%]評価基準: 上記到達目標への到達度をレポートにより評価する
フィードバックの方法: レポートにはコメントを付して返却し、レポートの改善方法を具体的に示すと共に、全教員が全体を通しての講評を行う。また採点にはルーブリックを活用して採点基準を見える化し、不十分であった点等を示す。

学習支援情報・その他注意等

返却されたレポートは、教員のコメントや講評を参考に修正し、再提出する。

授業計画

実施項目学習内容と学習課題担当者
1概説と序
微生物による環境修復
環境修復論の講義目的と概要、授業の進め方、評価方法の説明。環境保全と環境修復、微生物を利用した環境修復の説明。
1)環境と微生物の関係
2)バイオレメディエーション

【予習】
微生物を用いた環境修復について調べる
【復習】
環境保全や環境修復、バイオレメディエーションについて、講義内容等から自分の考えをまとめる
小檜山 篤志
2水圏の環境修復1)沿岸域における環境汚染と保全

【予習】
養殖施設や船舶がもたらす汚染と攪乱
【復習】
付着生物との上手な付き合い方
広瀬 雅人
3水圏の環境修復2)海藻養殖と沿岸環境保全

【予習】
磯焼けとは?
【復習】
磯焼けの影響と対策
海藻養殖に特有の汚染と環境修復
難波 信由
4水圏の環境修復3)人為的要因による水圏環境の改変

【予習】
人間の生産活動と水圏環境
【復習】
人為的生態系操作と水圏環境
山田 雄一郎
5水圏の環境修復4)海洋ゴミ、深海の海底資源開発にともなう環境アセスメント

【予習】
深海および沖合の環境特性
【復習】
深海のごみ問題とその影響
三宅 裕志
6水圏の環境修復5)河川および周辺環境の修復

【予習】
森川海のつながりと生態系
【復習】
河川および周辺環境での環境修復
朝日田 卓
7水圏の環境修復6) 閉鎖性海域における環境修復

【予習】
閉鎖性海域とは
【復習】
閉鎖性海域における汚染と環境修復
羽生田 岳昭
8水圏の環境修復7)生態系サービス、ブルーカーボンと漁業

【予習】
ブルーカーボン、生態系サービスとはなにか調べる
【復習】
漁業の多機能性と環境修復上のメリットを考察する
林﨑 健一
No. 1
実施項目
概説と序
微生物による環境修復
学習内容と学習課題
環境修復論の講義目的と概要、授業の進め方、評価方法の説明。環境保全と環境修復、微生物を利用した環境修復の説明。
1)環境と微生物の関係
2)バイオレメディエーション

【予習】
微生物を用いた環境修復について調べる
【復習】
環境保全や環境修復、バイオレメディエーションについて、講義内容等から自分の考えをまとめる
担当者
小檜山 篤志
No. 2
実施項目
水圏の環境修復
学習内容と学習課題
1)沿岸域における環境汚染と保全

【予習】
養殖施設や船舶がもたらす汚染と攪乱
【復習】
付着生物との上手な付き合い方
担当者
広瀬 雅人
No. 3
実施項目
水圏の環境修復
学習内容と学習課題
2)海藻養殖と沿岸環境保全

【予習】
磯焼けとは?
【復習】
磯焼けの影響と対策
海藻養殖に特有の汚染と環境修復
担当者
難波 信由
No. 4
実施項目
水圏の環境修復
学習内容と学習課題
3)人為的要因による水圏環境の改変

【予習】
人間の生産活動と水圏環境
【復習】
人為的生態系操作と水圏環境
担当者
山田 雄一郎
No. 5
実施項目
水圏の環境修復
学習内容と学習課題
4)海洋ゴミ、深海の海底資源開発にともなう環境アセスメント

【予習】
深海および沖合の環境特性
【復習】
深海のごみ問題とその影響
担当者
三宅 裕志
No. 6
実施項目
水圏の環境修復
学習内容と学習課題
5)河川および周辺環境の修復

【予習】
森川海のつながりと生態系
【復習】
河川および周辺環境での環境修復
担当者
朝日田 卓
No. 7
実施項目
水圏の環境修復
学習内容と学習課題
6) 閉鎖性海域における環境修復

【予習】
閉鎖性海域とは
【復習】
閉鎖性海域における汚染と環境修復
担当者
羽生田 岳昭
No. 8
実施項目
水圏の環境修復
学習内容と学習課題
7)生態系サービス、ブルーカーボンと漁業

【予習】
ブルーカーボン、生態系サービスとはなにか調べる
【復習】
漁業の多機能性と環境修復上のメリットを考察する
担当者
林﨑 健一