英文名 | Fish Endocrinology | |
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科目概要 | 増殖生物学専門分野(修士課程)1~2年次2024年度後期、講義、2単位(30時間) | |
必要授業 時間外学習 | 60時間 | |
担当者 | ●水澤 寛太(増殖生物学 魚類分子内分泌学) mizusawa@kitasato-u.ac.jp 安藤 忠(国立研究開発法人 水産研究・教育機構) |
魚類の成長、繁殖および適応などの調節には、下垂体を中心とする内分泌系のホルモンと受容体で構成される情報伝達系が極めて重要な役割を果たす。本講義では、硬骨魚類、軟骨魚類および無顎類の成長、生殖、適応などの内分泌現象を分子進化と機能分化の観点から考える。
1.神経分泌と内分泌
2.作用機序
3.神経ペプチド
4.成長
5.生殖
6.適応
7.エネルギー代謝
8.塩類代謝
9.自己点検授業
講義と質疑応答
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 値段(円) |
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教科書 | ホルモンから見た生命現象と進化シリーズ(全7巻) | 和田勝ら | 裳華房 | 2,100~ |
参考書 | (なし) |
内容 |
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1. 魚類の内分泌現象に関わるホルモンおよび受容体を説明できる。 |
2. 魚類の成長、繁殖、適応に関わるホルモンの生理作用および情報伝達機構を説明できる。 |
3. 魚類の内分泌現象を分子進化と機能分化の観点から理解できる。 |
レポート [100%]
評価基準:
フィードバックの方法:レポートを講評する。
「魚類内分泌学特論」では「海洋分子生物学特論」の学習内容を理解していることを前提に講義を進めます。
オフィスアワーは特に設けません。質問等はメールでも受け付けます。
【予習】
参考書および学術論文の精読
【復習】
ノート整理および教員とのディスカッション
回 | 実施項目 | 学習内容と学習課題 | 担当者 |
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1回 | 神経分泌と内分泌 | 系統進化と神経・内分泌系 | 水澤 寛太 |
2回 | 作用機序(1) | 受容体と細胞内反応1 [膜貫通受容体、情報伝達物質] | 水澤 寛太 |
3回 | 作用機序(2) | 受容体と細胞内反応2 [細胞内受容体、情報伝達物質] | 水澤 寛太 |
4回 | 神経ペプチド(1) | 視床下部と神経ペプチド1 [成長、ストレス、適応] | 水澤 寛太 |
5回 | 神経ペプチド(2) | 視床下部と神経ペプチド2 [代謝、成熟、行動] | 水澤 寛太 |
6回 | 成長(1) | 脳−脳下垂体−肝臓系のホルモン1 [成長] | 水澤 寛太 |
7回 | 成長(2) | 脳−脳下垂体−肝臓系のホルモン2 [代謝] | 水澤 寛太 |
8回 | 生殖(1) | 脳−脳下垂体−生殖腺系のホルモン1 [成熟] | 水澤 寛太 |
9回 | 生殖(2) | 脳−脳下垂体−生殖腺系のホルモン1 [行動] | 水澤 寛太 |
10回 | 適応(1) | 脳−脳下垂体−副腎系のホルモン1 [ストレス] | 水澤 寛太 |
11回 | 適応(2) | 脳−脳下垂体−副腎系のホルモン2 [適応] | 水澤 寛太 |
12回 | エネルギー代謝(1) | 膵臓のホルモンと生理作用 | 水澤 寛太 |
13回 | エネルギー代謝(2) | 脂肪組織のホルモンと生理作用 | 水澤 寛太 |
14回 | 塩類代謝 | 塩類調節ホルモン | 水澤 寛太 |
15回 | 自己点検授業 | レポートの返却と問題の解説 | 水澤 寛太 |