Web Syllabus(講義概要)
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水圏植物学特別講義
英文名Aquatic Botany
科目概要環境生物学専門分野(博士後期課程)1年次前期、講義、2単位(30時間)
必要授業
時間外学習
担当者●難波 信由※( 環境生物学 水圏植物学) nanba@kitasato-u.ac.jp
羽生田 岳昭(環境生物学 水圏植物学) hanyuda.takeaki@kitasato-u.ac.jp

授業の目的

水圏生物の中でも海域において独自の生活様式を獲得し進化してきた海藻、海草類は、沿岸域における生物相の多様化や生物生産に貢献してきた生物群である。そして、生活史の大部分を基質に付着して生活するかれらは、子孫の分散を目的とした生殖細胞(胞子や配偶子)を持つことにより、種の存続と危険回避を図ってきたが、近年の海上交通の活発化による人為的な広域拡散や温暖化による環境変化により新たな変化に遭遇している。本講義では、これら海藻、海草類を通して沿岸域における環境保全や種判別・品種の維持などの問題解決への応用力習得を目標とする。

授業の内容

海藻、海草類の海洋における生態学的役割、種分散機構、環境変化が及ぼす影響、生殖細胞の付着機構など最新の研究結果や、有用生物としての利用の現状などについて講義する。

授業の方法

講義形式

教材

種別書名著者・編者発行所値段(円)
教科書関連分野の総説、学術論文などを使用して、本授業科目の教科書とする。
参考書特に指定しない。
教科書
署名
関連分野の総説、学術論文などを使用して、本授業科目の教科書とする。
著者・編者
発行所
値段(円)
参考書
署名
特に指定しない。
著者・編者
発行所
値段(円)

学生の到達目標

内容
1. 1. 生態系における多様な海藻、海草類の存在と役割を理解し、自らの研究を沿岸域の生物生産や環境保全との関係から評価できる。

評価方法・評価基準・フィードバックの方法

レポート [100% ]
評価基準:生態系における海藻、海草類の役割を正確に理解し、表現していること。
フィードバックの方法:レポート返却時に講評や解説を行う。

学習支援情報・その他注意等

オフィスアワーは特に設けません。
【予習】 修士課程の「水圏植物学特論」、「水圏生物学特論」、「水圏生物情報学特論」を復習するとともに、関連分野の総説、学術論文などを読み、調べて整理しておくこと。
【復習】
関連分野の総説、学術論文などと講義内容を復習し、まとめること。

授業計画

実施項目学習内容と学習課題
第1-7回分類海藻、海草類の研究史と分類、生活史、種分散機構を理解する。
第8-10回生育と環境要因生長・生育に環境要因(水温、塩分、光量、栄養塩、競合種など)が及ぼす影響を理解する。
第11-12回品種・遺伝情報海藻、海草類の遺伝情報に基づく種判別、品種特性ついて理解を深める。
第13-15回有効利用海藻、海草類の水産的有効利用方法を理解する。
第1-7回
実施項目
分類
学習内容と学習課題
海藻、海草類の研究史と分類、生活史、種分散機構を理解する。
第8-10回
実施項目
生育と環境要因
学習内容と学習課題
生長・生育に環境要因(水温、塩分、光量、栄養塩、競合種など)が及ぼす影響を理解する。
第11-12回
実施項目
品種・遺伝情報
学習内容と学習課題
海藻、海草類の遺伝情報に基づく種判別、品種特性ついて理解を深める。
第13-15回
実施項目
有効利用
学習内容と学習課題
海藻、海草類の水産的有効利用方法を理解する。