英文名 | Nutritional Biochemistry of Metabolism | |
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科目概要 | 海洋生命科学科3年前期(前半) [(15コマ)]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
必要授業 時間外学習 | 60時間 | |
担当者 | ●菅野 信弘(応用生物化学 食品化学) kan-no@kitasato-u.ac.jp 小檜山 篤志(環境生物学 環境微生物学) kobiyama@kitasato-u.ac.jp |
教職課程 | ◯ | 教科及び教科の指導法に関する科目/大学が独自に設定する科目 |
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学芸員養成課程 | ||
食品衛生管理者・監視員任用資格 | ◯ | A群(化学) |
自然再生士補資格 |
生命現象を分子レベルから捉えるためには生物の構成物質とその役割に加え、物質が生体内で合成および分解される過程、すなわち「代謝経路」を理解する必要がある。本講義では、代謝過程の基本要素である酵素とその反応、および一連の酵素反応によって形成される代謝経路についての理解を図る。講義の前半は、酵素および酵素反応の特性と調節を取り扱う。後半には、生命現象を考える上で最も基本的な代謝経路であるエネルギー生産経路とその調節についての講義を通じて、代謝経路の理解とともに、水圏生物資源を食料として有効に利用し、製品の開発およびその評価を行うために必要となる栄養学的知識の習得を図る。
A: 多面的思考能力 | ◎ B: 自然科学の基礎知識・理解 | ◎ C: 専門分野の知識・技術 | D: 問題解決能力 |
E: 実務能力 | F: コミュニケーション能力 | G: 技術者倫理 | H: 継続的学習能力 |
授業内容:
1. 講義の概要の説明、代謝経路とは
2. 酵素の話
3. 体内でエネルギーを作り出す仕組みと働き
4. 主要栄養素の代謝と働き
授業方法:講義形式
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 値段(円) |
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教科書 | 【栄養科学】基礎栄養学・第4版 | 灘本知憲・仲佐輝子編 | 化学同人 | 2,600 |
参考書 | 【栄養科学】生化学ガイドブック | 遠藤克己・三輪一智 | 南江堂 | 3,296 |
参考書 | 【栄養代謝化学】小檜山担当分(酵素部分)に関しては,教科書・参考書は講義内で説明する |
内容 | 学習・教育目標との対応 |
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1. 酵素の基本を理解し、その触媒作用について説明できる。 | 目標B |
2. ミカエリス-メンテンの式におけるVmaxやKmについて説明できる。 | 目標B |
3. 酵素反応の特異性や反応阻害について説明できる。 | 目標B |
4. 糖質、脂質、タンパク質の消化・吸収、代謝とその調節について概説することができる。 | 目標BC |
5. 主要ミネラル、微量ミネラルの生理機能について概説することができる。 | 目標BC |
6. ビタミンの種類および生理機能について概説することができる。 | 目標BC |
7. 栄養素と生命活動の関係を説明することができる。 | 目標C |
定期試験 [100%]評価基準: 定期試験を用い,到達目標に対する達成度を評価する
フィードバックの方法: 答案の返却時に解説
1本講義は、“生化学”の講義内容を理解しているものとして行う。
2講義内容は教科書と一部構成を変えているため、予習を行う際には授業計画を参照すること。
3随時、質問は受け付ける(質問等はメールでも可)。
【2023年度履修上の注意】
新カリ:栄養科学 8回
旧カリ:栄養代謝化学 7回
に出席することにより、旧カリ:栄養代謝化学【15回】に読替える。
回 | 実施項目 | 学習内容と学習課題 | 担当者 |
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1 | 【栄養科学①】代謝とは | ・講義の概要 ・酵素反応と代謝経路 【予習】 シラバスを用いて確認 【復習】 配布資料,講義ノートに基づいた講義内容の復習 | 菅野 信弘 |
2 | 【栄養代謝化学①】代謝における酵素の働き | ・講義の概要 ・代謝における酵素の働き 【予習】 シラバスなどを用いて講義内容や代謝における酵素の働きについて確認 【復習】 配布資料,講義ノートに基づいて代謝における酵素の働きについて復習 | 小檜山 篤志 |
3 | 【栄養科学②】体内でエネルギーを作り出す仕組みと栄養素 | ・エネルギー源としての食品をどう捉えるか ・基礎エネルギー代謝量とエネルギー所要量 【予習】 教科書、配布資料等を用いた予習 【復習】 これまでの配布資料,講義ノートを用いた酵素の話に関する内容を復習 | 菅野 信弘 |
4 | 【栄養代謝化学②】酵素の話 | ・酵素の働き・特異性 【予習】 講義ノート,配布資料を用いて酵素の働きおよび特異性について予習 【復習】 配布資料,講義ノートに基づいて酵素の働きおよび特異性について復習 | 小檜山 篤志 |
5 | 【栄養科学③】主要栄養素の代謝と働き-1 | ・糖質の消化・吸収と代謝 ・脂質の消化・吸収、体内動態と代謝 【予習】 1.「生化学」の講義内容を再度見直し、糖質、脂質のの構造・種類について理解を深めておく 2.解糖系、TCA回路について再確認しておく 3.教科書、配布資料等を用いた予習 【復習】 配布資料、講義ノートに基づいた講義内容の復習 | 菅野 信弘 |
6 | 【栄養代謝化学③】酵素の種類 | ・酵素の分類と命名法、補因子の種類 【予習】 講義ノート,配布資料等を用いて酵素の分類と命名法、補因子の種類について予習 【復習】 配布資料,講義ノートに基づいて酵素の分類と命名法、補因子の種類について復習 | 小檜山 篤志 |
7 | 【栄養科学④】主要栄養素の代謝と働き-2 | ・タンパク質の消化・吸収、代謝回転 ・アミノ酸代謝 ・タンパク質の栄養価 【予習】 1.「生化学」の講義内容を再度見直し、タンパク質の構造・種類について理解を深めておく 2.教科書、配布資料等を用いた予習 【復習 】 配布資料、講義ノートに基づいた講義内容の復習 | 菅野 信弘 |
8 | 【栄養代謝化学④】酵素反応 | ・酵素反応速度論、酵素の反応に影響を及ぼす要因I 【予習】 講義ノート,配布資料等を用いて酵素反応速度論や酵素の反応に影響を及ぼす要因について予習 【復習】 配布資料,講義ノートに基づいて酵素反応速度論や酵素の反応に影響を及ぼす要因について復習 | 小檜山 篤志 |
9 | 【栄養科学⑤】主要栄養素の代謝と働き-3 | ・糖質、脂質、タンパク質代謝の調節 ・主要ミネラル(Ca、P、Na、K)の生理機能 ・微量ミネラルの生理作用と毒性 【予習】 教科書、配布資料等を用いた予習 【復習】 1.プリントの解糖系、TCA回路、β‐酸化経路図を完成させる 2.配布資料、講義ノートに基づいた講義内容の復習 | 菅野 信弘 |
10 | 【栄養代謝化学⑤】酵素反応 | ・酵素反応速度論、酵素の反応に影響を及ぼす要因II 【予習】 講義ノート,配布資料等を用いて酵素反応速度論や酵素の反応に影響を及ぼす要因について予習 【復習】 配布資料,講義ノートに基づいて酵素反応速度論や酵素の反応に影響を及ぼす要因について復習 | 小檜山 篤志 |
11 | 【栄養科学⑥】主要栄養素の代謝と働き-4 | ・水溶性ビタミンの種類と働き、欠乏症 【予習】 1.解糖系、TCA回路、β‐酸化経路に関係する補要素をリストアップし、構造と働きについて再確認しておく 2.教科書、配付資料等を用いた予習 【復習】 配布資料、講義ノートに基づいた講義内容の復習 | 菅野 信弘 |
12 | 【栄養代謝化学⑥】酵素活性の調節 | ・酵素反応の阻害、アロステリック酵素 【予習】 講義ノート,配布資料等を用いて酵素反応の阻害やアロステリック酵素などについて予習 【復習】 配布資料,講義ノートに基づいて酵素反応の阻害やアロステリック酵素などについて復習 | 小檜山 篤志 |
13 | 【栄養科学⑦】主要栄養素の代謝と働き-5 | ・水溶性ビタミンの種類と働き、欠乏症 【予習】 1.解糖系、TCA回路、β‐酸化経路に関係する補要素をリストアップし、構造と働きについて再確認しておく 2.教科書、配付資料等を用いた予習 【復習】 配布資料、講義ノートに基づいた講義内容の復習 | 菅野 信弘 |
14 | 【栄養代謝化学⑦】酵素活性の調節とまとめ | ・様々な酵素活性の調節 ・酵素に関する内容のまとめ 【予習】 講義ノート,配布資料等を用いて酵素活性の調節について予習 【復習】 配布資料,講義ノートに基づいて酵素活性の調節およびこれまでの講義内容について復習 | 小檜山 篤志 |
15 | 【栄養科学⑧】非栄養素成分の機能と機能性成分 | ・食物繊維および難消化性多糖類の種類と機能 ・抗酸化成分 ・食品の機能性 【予習】 1.特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品について調べておく 2.教科書、配布資料等を用いた予習 【復習】 配布資料、講義ノートに基づいた講義内容の復習 | 菅野 信弘 |