英文名 | Genetics | |
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科目概要 | 海洋生命科学科2年後期(後半) [(8コマ)]、2群科目、必修、講義、1単位(15時間) | |
必要授業 時間外学習 | 30時間 | |
担当者 | ●吉永 龍起(増殖生物学 水族育種生物学) yosinaga@kitasato-u.ac.jp |
教職課程 | ◯ | 教科及び教科の指導法に関する科目/大学が独自に設定する科目 |
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学芸員養成課程 | ||
食品衛生管理者・監視員任用資格 | ||
自然再生士補資格 |
生命現象の多くは遺伝現象と密接に関係している. したがって, 生命科学を学ぶ上で遺伝現象を深く理解することは必須である. 本講義では, 遺伝学が誕生した背景, メンデル遺伝, 非メンデル遺伝, エピジェネティクス, 集団遺伝, 遺伝育種について解説し, 遺伝現象の詳細および研究方法について理解を深めてもらう.
01. 人類と遺伝学
02. 遺伝学の概念の確立
03. 遺伝物質の解明と現代の遺伝学
04. メンデル遺伝,対立遺伝子と表現型
05. 非メンデル遺伝とエピジェネティクス
06. 集団遺伝学の基礎
07. 遺伝育種と応用技術
08. 遺伝学の未来
配布資料とスクリーン資料を用いた講義によって進める
A: 多面的思考能力 | ◎ B: 自然科学の基礎知識・理解 | ◯ C: 専門分野の知識・技術 | D: 問題解決能力 |
E: 実務能力 | F: コミュニケーション能力 | G: 技術者倫理 | H: 継続的学習能力 |
回 | 実施項目 | 学習内容と学習課題 | 担当者 |
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第 1 回 | 人類と遺伝学 | 遺伝学を学ぶ意義およびシラバスの説明 [予習] 事前にシラバスを熟読し, 本講義の内容について理解しておく [復習] 資料やノートを用いて, 後成説, メンデルの法則, 遺伝学の誕生について復習する | 吉永 龍起 |
第 2 回 | 遺伝学の概念の確立 | 減数分裂, 染色体, ショウジョウバエの遺伝学 (染色体地図, 伴性遺伝), トウモロコシの遺伝学 (トランスポゾン) [予習] 資料を熟読し, 遺伝学の概念について予習する [復習] 資料やノートを用いて, 減数分裂, 染色体, ショウジョウバエの遺伝学 (染色体地図, 伴性遺伝), トウモロコシの遺伝学 (トランスポゾン) について復習する | 吉永 龍起 |
第 3 回 | 遺伝物質の解明と現代の遺伝学 | 1 遺伝子 1 酵素説, 核酸の成分と化学構造, 二重螺旋構造, 核酸の複製, 遺伝暗号, スプライシング [予習] 資料を熟読し, 遺伝物質について予習する [復習] 資料やノートを用いて, 1 遺伝子 1 酵素説, 核酸の成分と化学構造, 二重螺旋構造, 核酸の複製, 遺伝暗号, スプライシングについて復習する | 吉永 龍起 |
第 4 回 | メンデル遺伝,アレルと表現型 | メンデルの法則に従う分離比, アレルの実態 (1 塩基変異) [予習] 事前に配られた資料を熟読し, メンデルの法則について予習する [復習] 資料やノートを用いて, メンデルの法則に従う分離比, アレルの実態 (1 塩基変異) について復習する | 吉永 龍起 |
第 5 回 | 非メンデル遺伝とエピジェネティクス | 非メンデル遺伝 (不完全顕性, 共顕性, エピスタシス, 多面発現), エピジェネティクスとエピゲノム [予習] 事前に配られた資料を熟読し, 非メンデル遺伝とエピジェネティクスについて予習する [復習] 資料やノートを用いて, 非メンデル遺伝 (不完全顕性, 共顕性, エピスタシス, 多面発現), エピジェネティクスとエピゲノムについて復習する | 吉永 龍起 |
第 6 回 | 集団遺伝学の基礎 | 表現型頻度, 遺伝子型頻度, 遺伝子頻度, 近交係数, ハーディーワインベルグ平衡 [予習] 事前に配られた資料を熟読し, 集団遺伝について予習する [復習] 資料やノートを用いて, 表現型頻度, 遺伝子型頻度, 遺伝子頻度, 近交係数, ハーディーワインベルグ平衡について復習する | 吉永 龍起 |
第 7 回 | 遺伝育種と応用技術 | 染色体操作, 性の統御, 選抜育種, QTL 解析, ゲノム編集, 細胞移植 [予習] 事前に配られた資料を熟読し, 遺伝育種について予習する [復習] 資料やノートを用いて, 染色体操作, 性の統御, 選抜育種, QTL 解析, ゲノム編集, 細胞移植について復習する | 吉永 龍起 |
(定期試験) | |||
第 8 回 | 遺伝学の未来 (達成度確認) | 定期試験答案の返却と問題の解説 [予習] 定期試験の問題に対して, 資料, ノートなどを見直して自己採点をしておく [復習] 理解不足な点を理解し, 今後の学習に役立てる | 吉永 龍起 |
内容 | 学習・教育目標との対応 |
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1. 遺伝学が誕生して現代に至るまでの過程について,意義も含めて説明できる | 目標B |
2. メンデル遺伝の法則について, 遺伝子座や対立遺伝子 (アリル) などの学術用語を正しく使い説明できる | 目標B |
3. 非メンデル遺伝の実例 (不完全優性, 共優性, エピスタシス, 多面発現) とその分離比を説明できる | 目標BC |
4. エピジェネティクスおよびエピゲノムについて説明できる | 目標BC |
5. 集団遺伝学の基本的な計算式およびハーディー・ワインベルグの法則など遺伝的集団構造を調べるための原理を説明できる | 目標BC |
定期試験 [100%]
評価基準: 上記学生の到達目標に達しているか否かを評価する
フィードバックの方法: 達成度確認期間または別途定めた期間に答案の返却および解説を行う
質問はメールにて受け付ける. 本講義は DNA や遺伝子の構造等について理解していることを前提に展開されるので, 生物学や分子生物学を十分に復習してから受講することを推奨する.
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 値段(円) |
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教科書 | 配布資料 | |||
参考書 | エッセンシャル遺伝学・ゲノム科学 (第 7 版) | Daniel J Hartl 著. 中村千春・岡田清孝 監訳 | 化学同人 | 8,400 |
参考書 | 物語 遺伝学の歴史 メンデルからDNA,ゲノム編集まで | 平野博之 著 | 中公新書 | 980 |
参考書 | 遺伝学の基礎 (第 2 版) | 柴 大泰・西尾 剛 編著 | 朝倉書店 | 3,700 |
参考書 | もっとよくわかる!エピジェネティクス | 鵜木元香,佐々木裕之 著 | 羊土社 | 4,500 |