英文名 | Practice and Excursion in Museology | |
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科目概要 | 海洋生命科学科2~3年通年 [(22.5コマ)]、学芸員養成課程科目、博物館に関する科目、実習、1単位(45時間) | |
必要授業 時間外学習 | ||
担当者 | ●朝日田 卓(環境生物学 魚類生態学) asahida@kitasato-u.ac.jp 三宅 裕志(環境生物学 海洋無脊椎動物学) miyake@kitasato-u.ac.jp 広瀬 雅人(環境生物学 海洋無脊椎動物学) mhirose@kitasato-u.ac.jp TA |
教職課程 | ||
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学芸員養成課程 | ◯ | 博物館法及び博物館法施行規則に定める授業科目 |
食品衛生管理者・監視員任用資格 | ||
自然再生士補資格 |
自然科学における標本と、その他の学問分野における資料の重要性を理解し、その作成法と保管法を修得させる。さらに博物館標本や資料の取り扱いに関する幅広い知識と技能を修得させると共に、展示技法や企画展立案法の修得を目指す。また博物館の見学(自然史系および歴史系の計4館以上)と幅広い観点からの比較検討により、博物館の社会的機能や意義を理解させる。
標本の作製(材料採集を含む)や管理、資料の収集、整理、展示資料の作製等を行い、博物館の基本業務に関わる知識や技術を修得させると共に、その意義を理解させる。作製した展示資料は実際に博物館等での企画展等に使用したり、北里アクアリウムラボでの展示に用いる場合がある。また、自然史系博物館および歴史系博物館からそれぞれ基礎的な館と専門あるいは特殊な館を選ばせて見学させ(計4館以上)、生涯学習施設としての機能と構成、学芸員の責務、設立母体と経営など多くの観点から考察させる。
課題に示した見学実習を行い、レポートを提出させる。各自が採集した魚類の標本作成等を通じて博物館の基本業務を学習させると共に、展示の企画と展示資料の作成等により展示の実際を理解させる。
回 | 実施項目 | 学習内容と学習課題 | 担当者 |
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1-2 | 博物館と社会 | 見学実習の対象とする自然史系博物館2館以上と歴史系博物館2館以上(計4館以上)を選定するための情報を収集 選定した博物館の展示内容、 展示方法、博物館の機能、学芸員の責務などを幅広い観点から比較検討するための計画を立案 (各自休暇等を利用して、計画に沿った博物館見学を実施し、レポートの作成と提出を行う:概ね32時間) | 朝日田 卓 三宅 裕志 広瀬 雅人 |
3 | 博物館と標本の意義、および博物館標本のステイタス | 自然科学における標本の意義と種類、およびその扱い | 朝日田 卓 三宅 裕志 広瀬 雅人 TA |
4 | 標本の多様性と維持管理 | 個体、部分、成分、遺伝子、化石、生痕化石、スライドなどの標本とその管理手法 | 朝日田 卓 三宅 裕志 広瀬 雅人 TA |
5 | 母集団と標本の抽出、および標本から得られる情報 | 個々の標本が母集団を代表しうる条件、および年代測定、環境推定などの分析技術 | 朝日田 卓 三宅 裕志 広瀬 雅人 TA |
6-13 | 標本の作製と登録 | 素材の選定、クリーニング、計数・計測、種の同定、標本の作製と保存、および登録方法 (材料の魚類採集は休暇等を利用して各自の郷里で行う:概ね8時間) | 朝日田 卓 三宅 裕志 広瀬 雅人 TA |
14 | 標本の管理 | 標本管理手法、情報収集法、データベース構築法 | 朝日田 卓 三宅 裕志 広瀬 雅人 TA |
15-16 | 資料の作製 | 標本写真撮影法、およびそのデータ化と管理法 | 朝日田 卓 三宅 裕志 広瀬 雅人 TA |
17-20 | 展示パネルの作製 | 実際に撮影した標本や資料の写真などを用いた展示パネル案の作製、および互いのパネルについての評価と改善 | 朝日田 卓 三宅 裕志 広瀬 雅人 TA |
21 | 文献 | 科学における文献の意義、文献の登録とデータベース化、古典的な二次資料による検索、様々なデータベースへのアクセス | 朝日田 卓 三宅 裕志 広瀬 雅人 TA |
22-23 | 企画 | 一定の条件設定のもと、特別企画展案を作成・検討し、パワーポイントにまとめて発表 | 朝日田 卓 三宅 裕志 広瀬 雅人 TA |
内容 |
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1. 博物館業務の意義と実際を理解する |
2. 標本の作製や登録、および適切な管理ができる |
3. 標本や収蔵物に関する資料の作成および管理ができる |
4. 効果的な展示パネルの作製ができる |
5. 博物館や水族館における企画展案を作成し、互いに評価検討できる |
レポート(2回) [100%]評価基準: 上記到達目標への到達度をレポートにより評価
フィードバックの方法: レポートを返却し、合格点に達していない者には再提出を課す。
北里アクアリウムラボでは学生有志によるミニ水族館を企画運営しているので、参加して学習を深化させること
実習で企画した展示案や作成した展示パネル等を用いて、学外の博物館や北里アクアリウムラボにおける企画展を実施する場合がある
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 値段(円) |
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教科書 | 博物館実習Ⅰテキスト | 自主教材 | ||
参考書 | 博物館ハンドブック | 加藤有次・椎名仙卓 | 雄山閣出版 | 3,800 |
参考書 | 現代に活きる博物館 | 君塚仁彦・名児耶明 | 有斐閣 | 2,100 |
参考書 | 博物館資料保存論 | 本田光子・森田稔 | (財)放送大学振興協会 | 2,400 |
参考書 | 水族館学 | 鈴木克美・西源二郎 | 東海大学出版会 | 6,300 |
参考書 | 博物館資料取り扱いガイドブック | (財)日本博物館協会 | ぎょうせい | 2,667 |
参考書 | 改訂版 新・飼育ハンドブック水族館編4 展示・教育・研究・広報 | 日本動物園水族館協会 | 日本動物園水族館協会 | 3,300 |