Web Syllabus(講義概要)
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水族増殖学特論
英文名Aquaculture Sciences
科目概要増殖生物学専門分野(修士課程)1~2年次2024年度前期、講義、2単位(30時間)
必要授業
時間外学習
60時間
担当者●千葉 洋明※(増殖生物学 水族増殖学) h.tiba@kitasato-u.ac.jp

授業の目的

世界における水産増殖の歴史的成功例ならびに現在の発展を解説する. その基本となる漁業資源,自然生態系,若齢期の行動,環境と成長や成熟生理,繁殖生態を基礎的情報として与える. 近年,増養殖に導入されている新しいテクノロジーを解説するとともに,自然生態系との共生について考察する.

教育内容

1.序 論
世界の増養殖の歴史について技術の発展と利用される資材の重要性を解説する
2.増養殖の現状
世界の増養殖の現状を解説し,技術と資材の国際見本市ならびに国際増養殖研究会などのトピックスを紹介する
3.増養殖と漁業資源
増養殖に利用される生物種の自然界での資源状態を解説し,増養殖対象種を選定する基準について考察する
4.繁殖生態
自然界における増養殖対象種の繁殖生態と人工授精の技術を解説する
5.初期発生
代表的な増養殖種の初期発生と飼育法について解説する
6.若齢期の生態
若齢期の稚魚は成魚と異なる生態を有するため,飼育管理に必要な技術について解説する
7.環境と成長
環境によって成長が受ける影響について解説する
8.養殖魚の品種改良
・養殖魚における品種改良の意義と歴史
・選抜育種,交雑育種,導入育種および倍数体育種による品種改良と評価法
9.遺伝子操作
・農業や畜産で多用されている遺伝子操作の現状と展望
・DNA多型解析と遺伝子クローニング技術の実際とそれらを利用した魚類育種
10.自然との共生
・文明の発展による環境破壊と生態系への影響
・増養殖により生産される魚介類とそれらが本来生息する自然生態系との関係
・環境問題を踏まえた人類の生産活動と自然生態系との共生

教育方法

講義と質疑応答によって進める.15回目にはレポートと口頭試問により理解度を点検する.

卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連

    A: 多面的思考能力◯ B: 自然科学の基礎知識・理解◎ C: 専門分野の知識・技術    D: 問題解決能力
    E: 実務能力    F: コミュニケーション能力    G: 技術者倫理◯ H: 継続的学習能力

授業内容

実施項目学習内容と学習課題担当者
1回序論
世界の増養殖の歴史における技術の発展と利用される資材の重要性を理解する
千葉 洋明
2回増養殖の現状
世界の増養殖の現状、技術と資材の国際見本市ならびに国際増養殖研究会などのトピックスを理解する
千葉 洋明
3回増養殖と漁業資源
増養殖に利用される生物種の自然界での資源状態との関係を理解し、増養殖対象種を選定する基準について考察する
千葉 洋明
4回繁殖生態
自然界における増養殖対象種の繁殖生態、人工繁殖あるいは人工授精の技術を理解する
千葉 洋明
5回初期発生
人為的繁殖における初期発生過程の適切な管理の重要性および代表的な増養殖種の初期発生と飼育法について理解する
千葉 洋明
6回若齢期の生態
若齢期の稚魚は成魚と異なる生態を有するため、飼育管理上重要な技術について理解する
千葉 洋明
7回環境と成長
養殖魚類の成長は、本来の生息場とは異なる環境で生活するため、環境により大きな影響を受けることを理解する
千葉 洋明
8回養殖魚の品種改良①
養殖魚における品種改良の意義と歴史について理解する
千葉 洋明
9回養殖魚の品種改良②
効率的な養殖魚類を作出するために広く用いられている選抜育種, 交雑育種, 導入育種および倍数体育種による品種改良と評価法を理解する
千葉 洋明
10回遺伝子操作①
農業や畜産で多用されている遺伝子操作の現状を理解し、養殖における可能性について考察する
千葉 洋明
11回遺伝子操作②
DNA多型解析と遺伝子クローニング技術の実際とそれらを利用した魚類育種について理解を深める
千葉 洋明
12回自然との共生①
文明の発展による環境破壊と生態系への影響について理解を深める
千葉 洋明
13回自然との共生②
増養殖により生産される魚介類とそれらが本来生息する自然生態系との関係を考察する
千葉 洋明
14回自然との共生③
現状の環境問題を整理したうえで、人類の生産活動と自然生態系との共生について考える
千葉 洋明
15回理解度確認授業
レポートと口頭試問により総合評価を行い理解度を点検する千葉 洋明
No. 1
実施項目
序論
学習内容と学習課題
世界の増養殖の歴史における技術の発展と利用される資材の重要性を理解する
担当者
千葉 洋明
No. 2
実施項目
増養殖の現状
学習内容と学習課題
世界の増養殖の現状、技術と資材の国際見本市ならびに国際増養殖研究会などのトピックスを理解する
担当者
千葉 洋明
No. 3
実施項目
増養殖と漁業資源
学習内容と学習課題
増養殖に利用される生物種の自然界での資源状態との関係を理解し、増養殖対象種を選定する基準について考察する
担当者
千葉 洋明
No. 4
実施項目
繁殖生態
学習内容と学習課題
自然界における増養殖対象種の繁殖生態、人工繁殖あるいは人工授精の技術を理解する
担当者
千葉 洋明
No. 5
実施項目
初期発生
学習内容と学習課題
人為的繁殖における初期発生過程の適切な管理の重要性および代表的な増養殖種の初期発生と飼育法について理解する
担当者
千葉 洋明
No. 6
実施項目
若齢期の生態
学習内容と学習課題
若齢期の稚魚は成魚と異なる生態を有するため、飼育管理上重要な技術について理解する
担当者
千葉 洋明
No. 7
実施項目
環境と成長
学習内容と学習課題
養殖魚類の成長は、本来の生息場とは異なる環境で生活するため、環境により大きな影響を受けることを理解する
担当者
千葉 洋明
No. 8
実施項目
養殖魚の品種改良①
学習内容と学習課題
養殖魚における品種改良の意義と歴史について理解する
担当者
千葉 洋明
No. 9
実施項目
養殖魚の品種改良②
学習内容と学習課題
効率的な養殖魚類を作出するために広く用いられている選抜育種, 交雑育種, 導入育種および倍数体育種による品種改良と評価法を理解する
担当者
千葉 洋明
No. 10
実施項目
遺伝子操作①
学習内容と学習課題
農業や畜産で多用されている遺伝子操作の現状を理解し、養殖における可能性について考察する
担当者
千葉 洋明
No. 11
実施項目
遺伝子操作②
学習内容と学習課題
DNA多型解析と遺伝子クローニング技術の実際とそれらを利用した魚類育種について理解を深める
担当者
千葉 洋明
No. 12
実施項目
自然との共生①
学習内容と学習課題
文明の発展による環境破壊と生態系への影響について理解を深める
担当者
千葉 洋明
No. 13
実施項目
自然との共生②
学習内容と学習課題
増養殖により生産される魚介類とそれらが本来生息する自然生態系との関係を考察する
担当者
千葉 洋明
No. 14
実施項目
自然との共生③
学習内容と学習課題
現状の環境問題を整理したうえで、人類の生産活動と自然生態系との共生について考える
担当者
千葉 洋明
No. 15
実施項目
理解度確認授業
学習内容と学習課題
レポートと口頭試問により総合評価を行い理解度を点検する
担当者
千葉 洋明

到達目標

内容
1. 世界の増養殖に関する新たな試みを理解し,研究に結びつける基礎知識を身につける

評価方法

レポート[100 %]

評価基準:水産増殖と自然生態系との関わりについて理解したうえで将来展望を述べられるか評価する
フィードバックの方法:レポート返却時に、講評・解説を行う。

その他注意等

講義の要点や図などの資料をプリントとして講義中に配布します. オフィスアワーは特に設けません. 質問等はメールでも受け付けます.

【予習】
事前にシラバスを熟読し,講義内容について調べるとともに疑問点を整理しておく
【復習】
配布資料を見直し,講義内容について理解不足の箇所を学習する

教材

種別書名著者・編者発行所値段(円)
教科書(なし)
参考書(なし)
教科書
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著者・編者
発行所
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参考書
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著者・編者
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