英文名 | Student Counceling and Guidance | |
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科目概要 | 海洋生命科学科3年後期 [(15コマ)]、教職課程科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
必要授業 時間外学習 | 60時間 | |
担当者 | ●田中 俊穂※ |
教員名 | 内容 |
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田中 俊穂 | 高校教育の現場での教諭および管理職の経験、並びに教育センターや教育行政の場での経験を、個人情報に留意しながら具体的事例として紹介することで、机上の空論に走らず、現場感覚を伝え授業に資する。 |
教職課程 | ◯ | 教育の基礎的理解に関する科目等 |
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学芸員養成課程 | ||
食品衛生管理者・監視員任用資格 | ||
自然再生士補資格 |
生徒指導は、一人一人の児童生徒の人格を尊重し、個性の伸長を図りながら、社会的資質や行動力を高めることを目指して行われる教育活動である。教職員や家庭、関係機関と連携しながら組織的に生徒指導を行い、児童生徒が自己実現を図っていくための自己指導能力を育むために必要な知識・技術や素養を身につける。学校現場で「動ける」教員になることを目指して資質・能力を涵養する。
生徒指導の目的、意義、内容、指導法等について学び、生徒指導が学校教育に果たす役割を理解する。また、生徒指導を他の教育活動と有機的に捉えることで、より適切な生徒指導の在り方について考察する。
レジュメを用い、視聴覚メディアを活用しながら講義形式を中心とし、グループワークや発表も取り入れながら授業を展開する。新聞記事や関連の文献を紹介し、講義のテーマをより幅広く、深く考察する。課題については、フィードバックとして、回収した次の講義で、特徴的な解答傾向を指摘し、参考となる解答を紹介し、課題設定の趣旨や留意点について説明する。
◯ A: 多面的思考能力 | B: 自然科学の基礎知識・理解 | ◎ C: 専門分野の知識・技術 | ◎ D: 問題解決能力 |
◎ E: 実務能力 | ◎ F: コミュニケーション能力 | G: 技術者倫理 | ◎ H: 継続的学習能力 |
回 | 実施項目 | 学習内容と学習課題 |
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1 | はじめに | 講義のねらい、進め方について説明し、生徒指導と教師の役割について考える。 |
2 | 生徒指導の意義と原理(1)① | 教育における生徒指導の位置付け(「生徒指導提要」を中心に) |
3 | 生徒指導の意義と原理(1)② | 教育における生徒指導の位置付け(「生徒指導提要」を中心に) |
4 | 生徒指導の方法(1)① | 生徒指導の前提となる生徒理解について、特に共感的理解についての考え方と方法について知る。 |
5 | 生徒指導の方法(1)② | 生徒指導の前提となる生徒理解について、特に共感的理解についての考え方と方法について知る。 |
6 | 生徒指導の意義と原理(2) | 各教科、道徳教育、総合的な学習の時間、特別活動における生徒指導の意義や重要性 |
7 | 生徒指導の方法(2)① | 生徒指導にあたって、知っておくべき思春期や青年期等の発達段階について |
8 | 生徒指導の方法(2)② | 生徒指導にあたって、知っておくべき思春期や青年期等の発達段階について(事例研究) |
9 | 生徒指導と教育相談① | 生徒指導体制と教育相談体制それぞれの基礎的な考え方を理解する。 |
10 | 生徒指導と教育相談② | 生徒指導体制と教育相談体制それぞれの基礎的な考え方を理解する。(事例研究) |
11 | 児童・生徒全体への指導 | 学級担任、教科担任その他の校務分掌上の立場や役割並びに学校の指導方針及び年間指導計画に基づいた組織的な取組の重要性(チーム学校としての取組) |
12 | 個別の課題を抱える個々の児童生徒への指導(1) | 校則、懲戒、体罰等の生徒指導に関する主な法令とその内容(教員の不祥事等についても触れる。) |
13 | 個別の課題を抱える個々の児童生徒への指導(2) | 暴力行為、いじめ、児童虐待、不登校等の生徒指導上の課題(具体的な事例を扱いながら、実践的対応を学ぶ。) |
14 | 個別の課題を抱える個々の児童生徒への指導(3) | インターネットを始めとしてICT(DX)に関する利用と課題について考える。(「GIGAスクール構想」や新たな教育施策にも言及する。) |
15 | まとめ | これまでの学習の総まとめを行う。 |
内容 |
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1. 教育課程における生徒指導の位置付けを理解している。 |
2. 各教科、道徳教育、総合的な学習の時間、特別活動における生徒指導の意義や重要性を理解している。 |
3. 集団指導・個別指導の方法原理を理解している。 |
4. 生徒指導体制と教育相談体制それぞれの基礎的な考え方と違いを理解している。 |
5. 学級担任、教科担任その他の校務分掌上の立場や役割並びに学校の指導方針及び年間指導計画に基づいた組織的な取組の重要性を理解している。 |
6. 基礎的な生活習慣の確立や規範意識の醸成等の日々の生徒指導の在り方を理解している。 |
7. 児童生徒の自己の存在感が育まれるような場や機会の設定の在り方を例示することができる。 |
8. 校則、懲戒、体罰等の生徒指導に関する主な法令の内容を理解している。 ※高等学校においては停学及び退学を含む。 |
9. 暴力行為、いじめ、不登校・不登園等の生徒指導上の課題の定義及び対応の視点を理解している。 |
10. インターネットや性に関する課題、児童虐待への対応等の今日的な生徒指導上の課題を、専門家や関係機関との連携の在り方を例示することができる。 |
・評価割合:定期試験(60%)、提出物、および授業への取り組み状況を総合的に評価(40%)する。
・評価基準:講義内容を理解し、知識・技能を確実に身につけたか。課題を、単なる引用や皮相的な記述で凌ぐのではなく、自らの頭で深く考え、問題の本質を指摘し、その解決に論理的に言及しているか。
課題については、フィードバックとして、回収した次の講義で、特徴的な解答傾向を指摘し、参考となる解答を紹介し、課題設定の趣旨や留意点について説明する。
【授業時間外に必要な学習時間】
・予習:配布されたレジュメに目をとおし、講義で何を学ぶのかを明確にしておくこと。また、添付の資料があれば、事前に一読しておくこと。(120分)
・復習:毎回、配布されるレジュメをファイリングし、講義内容を見直し、不明な点は各自で調べ、疑問があれば次回に質問すること。講義で指示があった資料については、最後まで読み切ること。(120分)
常に生徒の目線を意識しながら考えることが大切。授業への主体的な参加を期待する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 値段(円) |
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教科書 | なし。(毎回、レジュメを配布する。) | |||
参考書 | 生徒指導提要 | 文部科学省 | 文部科学省Web |