英文名 | Educational Counseling and Career Guidance | |
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科目概要 | 海洋生命科学科3年後期 [(15コマ)]、教職課程科目、講義、2単位(30時間) | |
必要授業 時間外学習 | 60時間 | |
担当者 | ●三藤 敏樹※ |
教員名 | 内容 |
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三藤 敏樹 | 担当者(三藤)は、公立中学校において36年の教職経験(教諭・主幹教諭、指導主事、管理職)を有するととも に、公認心理師・ガイダンスカウンセラースーパーバーザー・学校心理士として学校における心理教育的援助のサ ポートを行っている。 |
教職課程 | ◯ | 教育の基礎的理解に関する科目等 |
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学芸員養成課程 | ||
食品衛生管理者・監視員任用資格 | ||
自然再生士補資格 |
教育相談は、個々の生徒の多様な実態を踏まえ,一人一人が抱える課題に個別に対応した指導を行うものであり、学校
全体の体制づくりと教育相談を実施する教員のスキルが必要である。本授業では、基本的なカウンセリング理論や技法
等を理解するとともに、学校における教育相談の役割や学校と家庭や関係機関等との連携のあり方について理解し考察
する。
また、進路指導は、一人一人の生徒が、自分の将来の生き方への関心を高め、自分の能力・適性等の開発に努め、将来
への展望を持ち、進路の選択・計画をし、社会的・職業的自己実現を達成するために必要な自己指導能力の伸張を目指
して、教員が計画的・組織的・継続的な指導・援助を行う教育活動である。本授業では、進路指導及び生徒一人一人の
キャリア発達を支援し、それぞれにふさわしいキャリアを形成していくために必要な意欲・態度や能力を育てるキャリ
ア教育について、その意義や方法を理解するとともに、自らのキャリア形成について考察する。
教育相談・進路指導に関わる事例についての考察を通して教員としての実践的な資質・能力を育成する。
教育相談における心理教育的援助についての基本的な理論や技法を学ぶとともに、学校における心の諸問題や教師とし
ての対応や連携のあり方について理解する。
進路指導・キャリア教育の目的、意義、内容、方法等について学び、学校教育活動における生徒指導の役割を理解す
る。
レジュメを用いるとともにICT を活用する講義を通した知識の定着と、グループワークや発表を通した技能の習得及び
思考力・判断力・表現力の育成を目指して授業を展開する。報道や文献、事例等を紹介し、講義のテーマをより幅広
く、深く考察する。
回 | 実施項目 | 学習内容と学習課題 | 担当者 |
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1 | ガイダンスとオリエンテーション | 全15回の授業の内容や授業方法について確認し、「教育相 談・進路指導論」の学びに対する見通しをもつ。 | 三藤 敏樹 |
2 | 教育相談の意義と理論(1) 学校における教育相談とチーム支援 | 学校における教育相談の意義と課題及び学校における三段階 の心理教育的援助と組織的な取組としてのチーム支援につい て理解し考察する。 | 三藤 敏樹 |
3 | 教育相談の意義と理論(2) 学校における特別支援教育と発達障害 | 学校における特別支援教育と発達障害(非定型発達)及び児 童生徒の発するシグナルに気づき把握する方法について理解 し考察する。 | 三藤 敏樹 |
4 | 教育相談の方法(1) アセスメントとカウンセリング | 教育相談に関わる心理学の基礎的な理論・概念を理解し、教 育相談に必要なカウンセリング及び心理教育アセスメントの 基礎的な理論と技法について理解し考察する。 | 三藤 敏樹 |
5 | 教育相談の方法(2) 保護者・家庭への支援及び関係機関と の連携 | 教育相談を行う際の目標の立て方や進め方等の校内体制の整 備及び保護者・家庭への支援と地域の医療・福祉・心理等の 専門機関との連携について理解し考察する。 | 三藤 敏樹 |
6 | 教育相談の展開(1) いじめとその対応 | いじめとその対応としての教育相談について事例に即して理 解し考察する。 | 三藤 敏樹 |
7 | 教育相談の展開(2) 不登校とその対応 | 不登校とその対応としての教育相談について事例に即して理 解し考察する。 | 三藤 敏樹 |
8 | 教育相談の展開(3) 児童虐待とその対応 | 児童虐待とその対応としての教育相談について事例に即して 理解し考察する。 | 三藤 敏樹 |
9 | 教育相談の展開(4) 少年の問題行動(非行)とその対応 | 少年の問題行動(非行)とその対応としての教育相談につい て事例に即して理解し考察する。 | 三藤 敏樹 |
10 | 進路指導・キャリア教育の意義と理論( 1) 「キャリア教育」とは | ガイダンス・カウンセリングの意義と歴史及びガイダンスの 機能を生かした進路指導・キャリア教育の意義や留意点につ いて理解し考察する。 | 三藤 敏樹 |
11 | 進路指導・キャリア教育の意義と理論( 2) カリキュラム・マネジメントにおける キャリア教育 | 学習指導要領や教育課程における進路指導・キャリア教育の 位置付け及びキャリア教育の視点を持ったカリキュラム・マ ネジメントの意義について理解し考察する。 学校の教育活動全体を通じた進路指導・キャリア教育の視点 と指導の在り方について理解し考察する。 | 三藤 敏樹 |
12 | 進路指導・キャリア教育の展開(1) 体験的な学び | 進路指導・キャリア教育における組織的な指導体制及び家庭 や関係機関との連携の在り方について理解し考察する。 | 三藤 敏樹 |
13 | 進路指導・キャリア教育の展開(2) キャリア・ディベロップメントの理論 | 生涯を通じたキャリア・ディベロップメントに関する理論を 学び、自分自身のキャリアデザインを考察する。 | 三藤 敏樹 |
14 | 進路指導・キャリア教育の展開(4) | 教育相談・進路相談(キャリア・カウンセリング)の基礎的 な考え方及び方法と技術について理解し考察する。 | 三藤 敏樹 |
15 | まとめと振り返り | 全14 回の授業を通して学んだことから、教育相談・進路指導 についての考えをまとめる。 | 三藤 敏樹 |
内容 |
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1. この授業の修了段階で、学生に修得してほしい事柄学校における教育相談の意義と課題及び学校における三段階の心理教育的援助と組織的な取組としてのチーム支 援について理解し考察している。 |
2. 児童生徒の不適応や問題行動の意味を理解し、いじめ及び不登校・不登園とその対応としての教育相談について 事例に即して理解し考察している。 |
3. 児童生徒の不適応や問題行動の意味を理解し、児童虐待及び少年の問題行動(非行)とその対応としての教育相 談について事例に即して理解し考察している。 |
4. 学校における特別支援教育と発達障害(非定型発達)及び児童生徒の発するシグナルに気づき把握する方法につ いて理解し考察している。 |
5. 教育相談に関わる心理学の基礎的な理論・概念を理解し、教育相談に必要なカウンセリング及び心理教育アセス メントの基礎的な理論と技法について理解し考察している。 |
6. 教育相談を行う際の目標の立て方や進め方等の校内体制の整備及び保護者・家庭への支援と地域の医療・福祉・ 心理等の専門機関との連携について理解し考察している。 |
7. ガイダンス・カウンセリングの意義と歴史及びガイダンスの機能を生かした生徒指導・キャリア教育の意義や留 意点について理解し考察している。 |
8. 学習指導要領や教育課程における進路指導・キャリア教育の位置付け及びキャリア教育の視点を持ったカリキュ ラム・マネジメントの意義について理解し考察している。 |
9. 学校の教育活動全体を通じた進路指導・キャリア教育の視点と指導の在り方について理解し考察している。 |
10. 進路指導・キャリア教育のための生徒理解の方法と技術について理解し考察している。 |
11. 進路指導・キャリア教育における組織的な指導体制及び家庭や関係機関との連携の在り方について理解し考察し ている。 |
12. 生涯を通じたキャリア・ディベロップメントに関する理論を学び、自分自身のキャリアデザインについて考察し ている。 |
13. 教育相談・進路相談(キャリア・カウンセリング)の基礎的な考え方及び方法と技術について理解し考察してい る。 |
【評価基準】
○教育相談や進路指導・キャリア教育の目的、意義、内容、方法等について学び、学校教育活動における生徒指導の
役割を理解しているか。
○いじめ、不登校・不登園、児童虐待及び少年の問題行動(非行)とその対応としての教育相談について事例に即し
て理解し考察しているか。
○学校教育活動の中で家庭・地域及び関係機関等と連携しながら組織的に教育相談や進路指導・キャリア教育を行
い、生徒が自己実現を図っていくための自己指導能力を育むために必要な知識・技能や思考力・判断力・表現力を身
に付けているか。
○教育相談や進路指導・キャリア教育を他の教育活動と有機的・横断的に捉えることで、より適切な生徒指導の在り
方について考察しているか。
○生徒指導に関わる教育課題を捉え、その解決を図るための方策や取組を考えようとする態度を身に付けているか。
【評価の方法】
○毎回の授業における討論や発表・授業課題レポートの記述、授業ごとの振り返り、期末課題レポートの記述等によ
り、教育相談や進路指導・キャリア教育に関わる知識及び技能、教育相談や進路指導・キャリア教育に関わる教育課
題を考察する思考力・判断力・表現力等、課題に対して粘り強い取組を行う中で自らの学びを調整する等の主体的に
学習に取り組む態度をパフォーマンス評価によって評価する。
○平常点(討論や発表、授業課題レポート等)50%程度、期末課題レポート50%程度として総合的に評価する。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
○予習(60 分)
・配付されたレジュメに目を通し、授業で学ぶ内容について身通しを持ち、授業における、討論や発表のための資料
を作成する。
・日頃から新聞、雑誌、報道番組等における教育関係の記事や番組に関心をもち、教育に関する課題について自ら学
ぶことで、疑問点や考えを記録しておき授業に生かす。
○復習(60 分)
・まとまりごとの課題に対して、授業で配付された資料と、さらに必要と考えられる資料等に基づき、授業課題レ
ポート(振り返りを含む)を作成する。
・各授業の終わりの振り返りを行うことを通して、学んだことを確認し、今後の課題を明らかにする。
○授業ごとの振り返りや授業課題レポートの記述に対し、次回以降の授業においてフィードバックを行うことで、各
自の学びの調整と深化を促す。
○「学び続ける教師」への第一歩を、ともに踏み出しましょう。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 値段(円) |
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教科書 | 毎回、必要に応じてレジュメ(ハンドアウト)や資料を適宜配布する。 | |||
参考書 | 「生徒指導提要」 | 文部科学省 | 東洋館出版社 | |
参考書 | 「中学校キャリア教育の手引き」 | 文部科学省 | 文部科学省のWebサイトに掲載 | |
参考書 | 「高等学校キャリア教育の手引き」 | 文部科学省 | 文部科学省のWebサイトに掲載 |