英文名 | Research in Science Education | |
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科目概要 | 増殖生物学専門分野(修士課程)環境生物学専門分野(修士課程)応用生物化学専門分野(修士課程)1~2年次通年、自由、1単位 | |
必要授業 時間外学習 | 学校等における実習:30時間 | |
担当者 | ●田中 保樹※ |
教員名 | 内容 |
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田中 保樹 | 理科を担当する中学校の教諭、教育委員会の指導主事、国立教育政策研究所の学力調査官・教育課程調査官、文部科学省の教科調査官の経験をもつ教員が、最新の教育に関する情報を基にした理科教育について指導する。 |
教職課程 | ◯ | 教科及び教科の指導法に関する科目/大学が独自に設定する科目 |
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学芸員養成課程 | ||
食品衛生管理者・監視員任用資格 | ||
自然再生士補資格 |
学部における理科教育法等の教職課程の科目で学んだ教育に関しての知見や指導に関する知識や技能を踏まえて、言語活動の充実、主体的・対話的で深い学びの実現、理科の「見方・考え方」を働かせること、科学的に探究する学習活動、見通しと振り返り、理科における資質・能力の育成など、中学校・高等学校における理科の学習指導と学習評価に関して検討し望まれる学習活動とその指導を構想して実践できるようにする。
講義では、学習指導要領における理科教育、全国学力・学習状況調査(理科)を参考にした評価問題(PBT・CBT)とパフォーマンス評価、中学校と高等学校の理科教育における学習指導と学習評価について学び追究する。その追究を通して学んだことから、実習における実践に生かす。
授業を通して、人間形成に及ぼす理科教育の意味や意義、理科の教員として学校教育において果たすべき役割などについて考察していく。
具体的には、次の1から4について研究していく。
1 学習指導要領における中学校と高等学校の理科教育について研究する。【課題1】
2 全国学力・学習状況調査(理科)を参考に、評価問題(PBT・CBT)とパフォーマンス評価について研究する。【課題2】
3 中学校・高等学校の理科教育における学習指導と学習評価について研究する。【課題3】
4 1、2、3で研究したこと(課題1、2、3)を、実習で実践して考察して、理科の教員としての資質能力の育成を図る。
A: 多面的思考能力 | B: 自然科学の基礎知識・理解 | ◎ C: 専門分野の知識・技術 | ◯ D: 問題解決能力 |
◯ E: 実務能力 | F: コミュニケーション能力 | G: 技術者倫理 | H: 継続的学習能力 |
回 | 実施項目 | 学習内容と学習課題 | 担当者 |
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1回 | 学習指導要領の研究【課題1】 | 「小学校・中学校・高等学校学習指導要領解説理科編」などを基に、日本の理科教育について研究する。 | 田中 保樹 |
2回 | 学習指導要領の説明と討議【課題1】 | 日本の理科教育について研究したことを説明したり討議したりしたりする。 | 田中 保樹 |
3回 | 全国学力・学習状況調査を参考にした評価問題とパフォーマンス評価の研究【課題2】 | 全国学力・学習状況調査(中学校理科)における調査問題を参考に、中学校又は高等学校の理科の評価問題(PBT・CBT)を作成したり、パフォーマンス評価における課題を考える。 | 田中 保樹 |
4回 | 評価問題(PBT・CBT)の説明と討議【課題2】 | 作成した評価問題を基に、説明したり討議したりしたりする。 | 田中 保樹 |
5回 | パフォーマンス評価の説明と研究【課題2】 | 考えたパフォーマンス評価における課題を基に、説明したり討議したりしたりする。 | 田中 保樹 |
6回 | 理科における学習活動(科学的な探究)の研究【課題3】 | 学習指導要領に示された知識や技能を習得するための観察、実験を要とした科学的な探究を考え、実践例を作成する。 | 田中 保樹 |
7回 | 科学的な探究の実践例の説明と討議【課題3】 | 作成した科学的な探究の実践例を基に、説明したり討議したりしたりする。 | 田中 保樹 |
8回 | 課題1から3を踏まえた実習における実践の説明と討議 | 課題1から3を踏まえた実習における実践を、説明したり討議したりする。 | 田中 保樹 |
内容 |
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1. 1)学習指導要領における理科の目標及び主な内容並びに全体構造の理解を踏まえ実践できる。 2)個別の学習内容について指導上の留意点を理解し実践できる。 3)理科の学習評価の考え方を理解し実践において生かした実践ができる。 4)理科と背景となる学問領域との関係を理解し、実践における教材研究に活用することができる。 5)発展的な学習内容について探究し、学習指導への位置付けを考察して実践することができる。 6)生徒の認識や思考、資質・能力などの実態を視野に入れた授業設計の重要性を理解し実践することができる。 7)理科の特性に応じた情報機器及び教材の効果的な活用法を理解し、実践における授業設計に活用することができる。 8)学習指導案の構成を理解し、具体的な授業を想定した授業設計と学習指導案を作成して実践することができる。 9)授業改善の視点を身に付け、実践における授業研究を深めることができる。 10)理科教育に関する最新の動向や情報を生かした授業研究を実践できる。 |
各課題において作成した資料とその説明や討議等及び学んだことと振り返りを整理した「学修の記録」から評価を行い、思考力・判断力・表現力等及び理科教育に関しての理解(70%)と課題等に対して粘り強く取組を行う中で自らの学びを調整するなど主体的に取り組む態度(30%)を総括し評定する。
【前提科目】
学部における教職課程の科目
【予習】
・日頃から新聞、雑誌、報道番組等における教育関係の記事や番組に関心をもち、教育に関する課題について自ら学ぶことで、疑問点や考え、意見等を記録しておき授業に生かす。
・学習指導要領を踏まえた理科教育の現状と課題を捉え、これからの理科教育の在り方を考えたり説明したりできるようにしておく。
・各課題に対して、授業で配付された資料と、さらに必要と考えられる資料等を基に、発表や協議における資料などを作成する。
【復習】
・各授業の終わりの振り返りにおいて、学んだことを明確にすることで、教職に関する知識や技能の習得を図る。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 値段(円) |
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教科書 | 平成29年告示 小学校学習指導要領解説 理科編 | 文部科学省 | 東京書籍 文部科学省のWebサイトに公開 | |
教科書 | 平成29年告示 中学校学習指導要領解説 理科編 | 文部科学省 | 学校図書 文部科学省のWebサイトに公開 | |
教科書 | 平成30年告示 高等学校学習指導要領解説 理科編 理数編 | 文部科学省 | 実教出版株式会社 文部科学省のWebサイトに公開 | |
教科書 | 平成30年告示 高等学校学習指導要領解説 理数編 | 文部科学省 | 東京書籍 文部科学省のWebサイトに公開 | |
参考書 | 「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料 | 国立教育政策研究所 | 東洋館出版社 国立教育政策研究所のWebサイトに公開 | |
参考書 | 全国学力・学習状況調査 授業アイディア例 | 国立教育政策研究所 | 国立教育政策研究所のWebサイトに公開 | |
参考書 | 全国学力・学習状況調査の調査結果を踏まえた理科の観察・実験に関する指導事例集 | 国立教育政策研究所 | 国立教育政策研究所のWebサイトに公開 |